
「回避依存症のタイプって?」
「人から逃げるのが回避依存症?」
「回避依存症って結局なにを回避してるの?」
この記事ではこんな疑問を解決します。

しん | 心理カウンセラー
心理カウンセラー。過去のカウンセリング実績500件以上。毒親育ち。自身の恋愛依存症・回避依存症の経験を活かし、「読者の悩みの根本的な解決」を目指し発信しています。
先日、こんなツイートをしました。
この記事では「回避依存症の4つのタイプ」について解説します。
回避依存症と聞くと、”回避”いう言葉が先行して、「人とコミュニケーションをとる事を避ける人」と思われがちですが、実はそうではありません。
回避依存症にはいくつかのタイプがあり、タイプによってその性格は大きく変わってきます。

あなたの恋人がどのタイプか、まずはチェックしてみて下さい!
そもそも回避依存症ってなに?

タイプの解説に入る前に「そもそも回避依存症とはなにか」について簡単に解説したいと思います。
回避依存症を一言でまとめると
ということになります。
人と親密になるにつれて、回避行動(問題行動)が顔を出すのですが、回避行動の内容はこの後説明するタイプによって変わってきます。
代表的なところだと
こうした行動の裏には、幼少期のトラウマによる「束縛」や「干渉」に対する恐怖や、自己肯定感の低さが関係しています。
回避依存症の4つのタイプ

回避依存症は大きく分けると、下の4つのタイプに分けられます。
これら4つのタイプは、タイプによって性格や人との接し方は大きく違いますが
については全て共通しています。
この4つのタイプは、どれか一つのタイプに当てはまるというよりも「脱走者+ナルシスト」といったように、複数のタイプが交わることが多いです。
あなたの恋人がどのタイプに当てはまるかチェックしてみて下さい。
回避依存症のタイプ①:脱走者タイプ

脱走者タイプは、回避依存症の中でもっとも分かりやすい回避行動を取るタイプです。
特徴としては下のようなものです。
あなたの恋人がこれらの特徴が当てはまるのであれば、脱走者タイプかもしれません。
脱走者タイプは非常に繊細な人が多く、争いごとなどを好まない物静かな人が多いのが特徴です。
脱走者タイプは相手との仲が深まってくると

「これ以上近づくと裏切られたり離れられた時が怖い…!」
「傷つく前に自分から離れないと!」
と、あらかじめ相手から距離を置く事で、自分が傷つくことを回避します。
脱走者タイプは他のタイプよりも「自分と人との距離感」を大事にしているので、たとえ恋人であっても、相手のパーソナルスペースにズカズカと足を踏み入れてしまうと、露骨に距離を置かれます。
また、人に対する基本的な信頼感のなさや自己肯定感の薄さから
と考えているので、自己開示をほとんどしません。
脱走者タイプは、一時的に恋人から離れることで自分が傷つくことを避けるのですが、
ひとたび自分の気持が落ち着くと、何事もなかったように連絡してくる
といった特徴があります。
脱走者タイプとの付き合いは、付き合っている側からすると意味不明の連続です。
こちらはなにも悪いことをしたつもりがないのに、急に相手がそっけなくなったり、音信不通になるため、恋人に対する不安が高まります。
そしてその不安を恋人にぶつけると、恋人は離れていき・・・と、こうして追って追われての不毛な関係が作られます。
脱走者タイプについて更に詳しく知りたい方はこちら
【回避依存症】脱走者タイプの特徴や付き合い方について解説回避依存症のタイプ②:独裁者タイプ

恋人に対し、過剰な上下関係を作ろうとするのが特栽者タイプです。
具体的な回避行動としては「モラハラ」や「精神的DV」などですね。
自分のパーソナルスペースに入られることを嫌がるのは、脱走者タイプの人と変わりありませんが、独裁者タイプの場合はモラハラやDVで主従関係を作ることで、恋人を無理やりパーソナルスペースから排除します。
そして、独裁者タイプの得意技は
です。
恋人が自分の期待にそぐわない行動をしようものなら、物凄い剣幕で怒り出しますが、自分に非があることに関しては一切認めません。
また、自分を否定する様な言葉(実際にはしていなくても)を投げられた場合、相手をそれ以上の言葉で攻撃し、傷つける事で心を安定させようとします。
こうした行動の裏にあるのは、幼少期のトラウマによる「人から支配されたくない」という強い思いで、モラハラやDVはそのの防衛反応といえます。
独裁者タイプについて更に詳しく知りたい方はこちら
回避依存症の独裁者タイプについて解説【支配・モラハラ】回避依存症のタイプ③ :ナルシストタイプ

ナルシストタイプは一言でいえば「自分が他人にどう見られているか」を病的なまでに気にするタイプです。
自分の弱い部分を人に見せたがらず
こうした特徴が相まって、とてもモテたり、仕事で大きな成功を収める人もいるのが特徴です。
「いやいや容姿くらい誰でも気を配るでしょ・・・」
と思うかもしれませんが、回避依存症の人の場合、行動の基本は全て
という一点に絞られています。
外から見ると自分に自信があるように見えますが、ナルシストタイプは他のタイプと比べても「自己肯定感」が極めて低いタイプです。
自分で自分のことを認められられないため、常に人からの称賛を浴びる必要があるのです。
これが本当ののナルシストであれば
「何でもできる俺ってやっぱり凄いな~」
と考えるかもしれません。
しかし、ナルシストタイプは自分が好きな訳ではなく、弱い自分を人に見られたくない、批判されたくないという思いから行動しているので、いつまで経っても自分の気持ちが満たされることはありません。

ナルシストタイプの人が浮気を繰り返すのは、この「満たされない気持ち」があるからですね。
ナルシストタイプについて更に詳しく知りたい方はこちら。
回避依存症のナルシストタイプってどんな人?【特徴や心理を解説します】回避依存症のタイプ④:搾取者タイプ

搾取者タイプはその言葉通り、恋人から
「お金」
「セックス」
「身の回りの世話」
などを搾取しようとするタイプです。
自分の欲求のために相手を都合の良いように利用することに非常に長けているタイプで、独裁者タイプとの大きな違いは、相手をコントロールする方法として「同情心」や「不安」を利用するということです。
恋人からのお願い(搾取)を断ると
「結局俺は一人ぼっちだ・・・」
「誰も助けてくれないんだ・・・」
などと言って、相手に罪悪感や後悔を植え付け、相手の行動をコントロールしようとします。
こうした特徴から、搾取者タイプの恋人に選ばれるのは共依存傾向の強い女性です。
このタイプはお願いを聞き入れると、これまでの対応が嘘のように優しくなるのが特徴です。
「不安感」と「幸福感」を繰り返し相手に与えることで、自分に対する依存度を上げ、徐々に無理なお願いを相手に頼むようになります。
回避依存症の恋人との付き合う上で大切なこと

あなたも薄々感づいているかもしれませんが、回避依存症の人との恋愛はとても難易度が高いのです。
それはこれまでのあなたの恋愛の常識が一切通用しないから。
私自身が回避依存症の経験があるからこそ断言できるのですが、回避依存症の人の心理を知らない限り、その恋愛がうまくいく可能性は限りなく0です。

ですが、逆にいえば回避依存症の人の心理が分かってさえいれば、いくらでも対応ができるということです。
「恋人の行動の裏にある心理を知ること」
「やってはいけないことを知ること」
「どうすれば気持ちが伝わるかを知ること」
これらが分かっていれば、回避依存症の人との付き合いも怖くはありません。
その内容については回避依存症の恋人との幸せな関係の作り方【完全版】で詳しくまとめています。まとめ

最後に今回の記事の内容のまとめです。
今回は回避依存症のタイプについて解説しました。
「もしかして恋人は回避依存症?」と感じて、この記事にたどり着いた方は、ぜひこのブログの他の記事も参考にしてみて下さいね。
今回は以上となります。
>>関連記事:【保存版】回避依存症の特徴・タイプ・行動・心理・付き合い方を解説【まとめ】
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