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親に甘えられなかった人の恋愛が苦しいのは、性格の問題じゃない

親に甘えられなかった人の恋愛が苦しいのは、性格の問題じゃない

こんにちは、心理カウンセラーのしん( @psynote__ )です。

恋人が「好きだよ」と言ってくれているのにその言葉をそのまま受け取れない。本当は甘えたい。それなのに甘え方がわからないまま大人になってしまった。

この記事では、親に甘えられなかった人が恋愛で抱えやすい苦しさの正体と、その向き合い方についてお伝えします。

親に甘えられなかった人に起きる2つの恋愛の苦しさ

親に甘えられなかった人の恋愛は大きく2つの方向に分かれます。

恋人に本音を言えない

本当は「寂しい」と伝えたいのに「忙しいよね、気にしないで」と返してしまう。デートの行き先を聞かれても「どこでもいいよ」としか言えない。

素の自分を出したら嫌われる。そう感じているから本音にフタをしてしまう。

泣いても受け止めてもらえなかった。わがままを言えば不機嫌になられた。そうした経験が「自分の気持ちを出すのは危険だ」という感覚を心の奥に残している。

恋人の前でもその感覚は消えません。

恋人にのめり込んでしまう

もう一方は恋人ができると一気にのめり込んでしまうタイプです。

  • 返信が数時間来ないだけで最悪の想像が止まらない
  • 恋人の予定が気になって自分のことが手につかない
  • 「嫌われたかな」「飽きられたかな」「もう連絡来ないかも」が頭を離れない

親から受け取れなかった「あなたは大丈夫」という安心を恋人から受け取ろうとしている状態です。

だから恋人の些細な態度の変化に振り回される。恋人が安心させてくれても一時的にしか効かずすぐにまた不安が戻ってくる。

この2つは真逆に見えますが根っこは同じです。「自分は受け入れてもらえない」という思い込みがどちらにもある。

恋人の側で何が起きているか

あなたが「大丈夫」と返しているあいだ、恋人の側では何が起きているか。

本音を言えないタイプの場合、恋人は「何を考えているのかわからない」と感じています。あなたが「大丈夫」と言うたびに恋人は少しずつ「自分は頼りにされていないんだ」と感じ始める。

のめり込むタイプの場合は恋人があなたの不安をどれだけ埋めても足りない状態が続きます。「こんなに好きって伝えてるのにどうしたら信じてくれるんだろう」。そう感じた恋人が疲れて距離を取り始めそれがさらにあなたの不安を大きくする。

どちらのケースでもあなたの苦しさが恋人に伝わらないまま関係がすれ違っていく。

あなたが悪いわけではありません。ただこのすれ違いに気づいているかどうかで、次にできることが変わってきます。

なぜ相手が変わっても同じことが繰り返されるのか

ここからの話は「本音を言えない」タイプにも「のめり込んでしまう」タイプにも共通して当てはまります。表れ方は違っても、奥にある仕組みは同じだからです。

付き合う相手が変われば状況も変わるはず。そう思って新しい恋愛に踏み出してもまた同じような苦しさの中にいる。

これには「愛着」と呼ばれる心の仕組みが関わっています。

小さな頃に親との間で覚えた「人に頼っていいのか、頼ったら傷つくのか」という感覚が、大人になった今も恋愛の中でそのまま動いているのです。

この感覚は意識して直そうとしても簡単には変わりません。「甘えていい」と頭でわかっていてもいざそうしようとすると体がこわばる。声が出ない。なぜだか涙が出る。

知識と体の反応がかみ合わないのは、この感覚が長い時間をかけて身についたものだからです。

この心の仕組みがどこから来ているのかについては不安型の愛着と親との関係でお話ししています。

「自己肯定感を上げよう」では変わらない理由

「自己肯定感を上げましょう」。このアドバイスは一度は目にしたことがあると思います。間違ってはいません。

ただ「自己肯定感が低いからうまくいかない。だから上げよう」というのは同じことを繰り返しているだけです。

本当に必要なのは知識ではなく経験です。

まずは小さな本音から

いきなり深い気持ちを打ち明ける必要はありません。

たとえば「今日会えて嬉しかった」と帰り際に一言伝える。「ここのごはん、おいしいね」と自分の感想をそのまま口にする。このくらいの言葉なら否定される心配はほとんどありません。

小さな本音を出してみて「何も悪いことは起きなかった」という体験を重ねる。それが次の一歩への土台になります。

「受け止めてもらえた」が心を変える

小さな本音に慣れてきたら、もう少し踏み込んでみる。たとえば「実は寂しかった」と伝えたとき恋人が怒らずに受け止めてくれた。「大丈夫だった」。頭ではなく体がそう感じた瞬間に初めて「甘えてもいい」が自分のものになる。

頭で理解したことを何度繰り返すより、一度の「受け入れてもらえた」体験のほうがはるかに心に残ります。

ただしそこにはリスクがある。伝えた結果、受け入れてもらえないこともある。受け入れてもらえなかったとき小さな頃の「甘えられなかった」記憶がそのまま再現されたように感じてしまう。だから怖い。

怖くて当然です。小さな頃からずっとその怖さと向き合ってきたのだから。

それでも伝えるかどうかはあなた自身が決めることです。ただし伝える相手は選べます。あなたの言葉を軽く扱わない人、否定しない人。それが最初の判断基準です。

自己肯定感の低さが恋愛にどう影響するかは不安型の恋愛と自己肯定感の関係でもお伝えしています。

「甘えたかった」を否定しないことから始まる

次に不安が湧いてきたとき「自分は親に甘えたかったんだ」と心の中で認めてみること。否定せずただ認める。それだけでも不安に飲み込まれる速度は少し変わります。

ただし認めることは入口であって、それだけで恋愛の中での振る舞いが変わるわけではありません。

関係の中で何を変えていけばいいのか、その具体的な道筋についてはこちらでお伝えしています。

恋愛に振り回される自分を卒業したいあなたへ

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