【お知らせ】メールカウンセリングご依頼はこちらから

恋愛依存は『自己肯定感の低さ』が関係してるって本当?

恋愛依存の専門家が解説、恋愛依存と自己肯定感、関係大アリ

自分の恋愛依存が治らないのは自己肯定感が低いからでしょうか?恋愛依存と自己肯定感の関係性について知りたいです。

この記事ではこんな疑問を解決します。

この記事の著者

しん | 心理カウンセラー

プロフィール

心理カウンセラー。過去のカウンセリング実績500件以上。毒親育ち。自身の恋愛依存症・回避依存症の経験を活かし、「読者の悩みの根本的な解決」を目指し発信しています。

この記事の内容
  • 自己肯定感の低さと恋愛依存には大きな関係性がある
  • 恋愛依存が求めているのは「愛情」ではなく「承認」
  • 恋愛パターンを自覚することの大切さ

先日、こんなツイートをしました。

「自己肯定感が低いせいか、いつも似たような人ばかり好きになって辛い恋愛を繰り返してしまいます…」

こうした相談は非常に多く寄せられる相談でもあります。

実際のところ、自己肯定感の低さと恋愛依存には深い関係があります。

では解説していきましょう。

しん | 心理カウンセラー
しん | 心理カウンセラー

自己肯定感の低い人や恋愛依存の人を責める内容ではないので安心して下さいね。

恋愛依存症と自己肯定感の低さは関係する?


まず結論から。

恋愛依存症と自己肯定感の低さには関係があります。

自己肯定感が低い人の恋愛パターンについては後で詳しく解説しますが、自己肯定感の低い人が恋愛依存症になるのは、恋人に対して

「愛情」ではなく「承認」を求めるようになってしまう

ことが理由です。つまり「自分を認めてもらうこと」ですね。

私は恋人に愛されたいと思ってるだけなんどけどな…

という方もいると思います。

ですが「愛情」と「承認」の境目は恋愛依存症の人にとってものすごく曖昧です。

「愛されたい」という気持ちを深堀りしていくと、最後にたどり着くのは「認められたい」という気持ちだったりしますね。

そもそも自己肯定感ってなに?


「自己肯定感」という言葉を調べてみるとこのように書かれています。

自己肯定感(じここうていかん)とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉

自己肯定感(wikipedia)


一言でまとめると

ありのままの自分を認めた上で、好意的に受け止めることができる感覚

になるかと思います。

では、自己肯定感が低いとどうなるのでしょうか?

①:人やモノに依存してしまう
②:ものごとをネガティブに考えてしまう
③:困難なことからすぐに逃げ出してしまう
④:人と自分を比べて落ち込んでしまう
⑤:いつも何かが不足している感覚になる

上から順に

「要求」「不安」「逃避」「比較」「恐怖」

になります。

一つ注意したいのが、自己肯定感は時と場合によって上がったり下がったりするということです。

自己肯定感が低くなる原因は主に

・失敗や辛い体験
・幼少期の親子関係

このどちらかであることが多いですが、「恋愛依存症」として苦しんでいる方の多くは、毒親に育てられたなど「幼少期の親子関係」が強く関係していることが多いです。

失敗や辛い体験は、どちらかというと「一時的」であることが多いですね。

ここから分かるのは、恋愛依存症の人は「常に自己肯定感が低い状態」にあるということです。

自己肯定感の低い人の恋愛の特徴


次に自己肯定感の低い人の恋愛の特徴を見ていきましょう。

①:恋人の要求を叶えることに必死になる
②:思い込みが激しい

③:白か黒かのような二者択一思考になる
④:見捨てられることに不安を感じる
⑤:恋人の行動をすべて把握したくなる
⑥:恋人を信じることができない
⑦:ある日突然、恋人から逃げ出したくなる
⑧:自分の意見を恋人に言えない
⑨:出会ってすぐに肉体関係を持ってしまう

⑩:危険な恋愛をしてしまう(不倫、浮気など)

あなたに当てはまるものはありましたか?

実はこれ、そのまま恋愛依存症の人の特徴に当てはまります。

恋愛依存症のタイプには下の4つがあります。

・共依存タイプ
・ロマンス依存タイプ
・回避依存タイプ
・セックス依存タイプ

タイプについてはどれか一つのタイプに当てはまるというよりも、いくつかのタイプが混ざり合った恋愛をすることが多いですね。

全てのタイプに共通しているのは

「 罪悪感」
「 自己否定感」
「 無価値感」
「 絶望感」

こうした悪感情を自分の中に持っているということです。

陥りがちな恋愛サイクル


自己肯定感の低い人の恋愛には、ある一定のパターンがあります。

1.恋人に認めてもらうために必死になる
2.恋人からの反応が薄くなる
3.試し行動をするようになる
4.関係がうまくいかず不安やイライラが高まる
5.絶望感や自己否定感に襲われる

順に解説していきます。

1.恋人に認めてもらうために必死になる


自己肯定感の低い人は恋人選びにも特徴があります。

・繊細な人
・メンタルが不安定な人
・人に依存しやすい人

認められたいという気持ちが強いので、自分に依存してくれそうな人を選ぶことが多いです。

無意識にこうした人を選んでいる方も多いのではないでしょうか…?

付き合い始めはお互いがお互いを求めている関係なので「運命の人」が見つかったように感じます。

恋人に認められようと必死に努力し、がんばった分だけ恋人もしっかり反応を返してくれます。

自分は役に立っている=価値がある

と感じられ、言葉にできないような幸福感に包まれます。

ですが、この状態は長続きしません。

しん
しん

この一時の「幸福感」が忘れられず、離れようと思っても離れられなくなります。

2.恋人からの反応が薄くなる


付き合ってしばらくすると、恋人の反応がだんだんと悪くなっていきます。

具体的には、なかなか連絡を返してくれなくなったり、愛情表現をしなくなったり、冷たくなったりですね。

これには理由が2つあります。

世話をされる状況に慣れてしまった
・ふたりの関係に責任感を感じるようになった

理由の一つ目は、恋人が「世話をされる状況に慣れてしまった」ということです。

「自分からは何もしなくても、この人は自分のために色々やってくれるはず…」という一種の慢心ですね。

そしてもう一つが「ふたりの関係に責任感を感じるようになった」です。

自己肯定感の低い人の心は「底が開いたナベ」のようなもので、どれだけ自己肯定感を満たす言葉を投げかけられても、すぐに底から抜け落ちてしまいます。

そのため「自分を理解して欲しい」という気持ちを常に恋人に押し付けることになりますが、当然これは上手くいきません。

結果として、恋人はあなたから距離を置くようになります。

このタイミングで別れた場合はまだ軽症で済みます。

ですが恋人に回避依存症の傾向があった場合、この恋愛はここから更に泥沼化します。

3.反応を引き出そうと必死になる


恋人からの反応が薄くなるにつれて、付き合い始めの頃の幸せを強く思い出すようになります。

するとどうなるでしょうか?

答えは「反応を引き出すために必死になる」です。

「反応がないのになんども繰り返し連絡をする」
「わざと無視したり冷たい態度をとる」
「他の異性の話題をだして嫉妬させる」

「自分が必要とされている」ことを感じるためにこうした行動を取りますが、もちろんこれは逆効果です。

やればやるほど関係にヒビをいれることになりますが、「見捨てられ不安」が急激に高まっているので、感情や行動を抑えることができません。

恋人に見捨てられること」=「自分が無価値であることの証明」

になるためです。

4.関係がうまくいかず不安やイライラが高まる


関係がうまくいかなくなればなるほど「不安」や「怒り」を感じるようになります。

「自分は頑張って仲良くしようとしているのにどうして…」という感情ですね。

こうした不安が高まれば高まるほど、恋人からの「承認」を求める気持ちはどんどん高まっていきます。

恋人に負担をかけることはしない方がいいと分かっているのに、気持ちが抑えられず3の「反応を引き出そうと必死になる」に戻ります。

もちろん戻った所で関係は悪くなっていく一方です。

5.絶望感や自己否定感に襲われる


3と4を繰り返すことで、次第に恋人や自分に対する諦めの気持ちが湧いてきます。

「やっぱり自分は愛されていないんだ」
「なにをやってもダメで価値がないんだ」

こうした考えで頭がいっぱいになり、自暴自棄になったり落ち込んでなにもできなくなります。

こうなると恋愛はただの「悩み」ではなくなり、生活のあらゆる面で悪影響がでできます。

つまり「恋愛依存症」となっている状態ですね。

そしてもっとも厄介なのは恋人が回避依存症だった場合、関係が1に戻り、このループから抜け出せなくなるということです。

同じ恋愛を繰り返してしまうのはなぜ?


冒頭でお話したとおり、恋愛依存症の人が恋人に求めているのは「認められること」です。

恋愛というのは本来、お互い深い関係を結ぶ中で成長していくものです。

たとえその恋愛がダメになって別れたとしても、次の経験に生かそうと考えるのが普通だと思います。

しかし、自己肯定感の低い人の場合、別れのあとに残るのは

「見捨てられた」
「自分には価値がない」

という負の感情、これしか残りません

この負の感情を一刻も早く解消するためにすぐに新しい恋人を探しますが、その恋人とも結局同じ恋愛パターンを繰り返します。

なぜなら、この世の中に

いつも自分を認めてくれる、完璧な人はいない

からです。

「運命の相手」がいつか現れることを期待していますが、その運命の相手は「理想化」された存在です。

「いつも自分を認めてくれる人はいない」
「自分の理想を完璧にこなしてくれるはいない」

この2つを自分の心に納得させるには、自分自身で「自己肯定感」と「自尊心」を高めていくしかありません。

自己肯定感があればどうなるか?

自己肯定感がある人も当然、恋人に「認められたい」という気持ちは持っています。

ですが、自己肯定感のある人は自分で自分の価値を認めることが出来るので

・自分の素を見せることを恐れない
・無理に恋人に気に入られようとしない
・合わないと思ったらすぐに離れられる

こうした行動や考え方が基本としてあります。

自分の気持ちや要望を恋人にハッキリと伝えた上で、それでも分かり合えないのであれば、お互いのために別れを選ぶことができます。

まとめると

・素直である
・柔軟に考えられる
・自分に自信がある

自己肯定感の高い人にはこうした特徴があるということですね。

自己肯定感が低い人が辛い恋愛から抜け出すには

ではどうすれば自己肯定感の低い人は辛い恋愛から抜け出せるのでしょうか?

順番としては以下の手順を踏む必要があります。

①:自己肯定感を高める
②:恋愛依存症を克服する

自己肯定感を高めれば、恋愛依存症も一緒に治るんじゃないの…?

ごっちゃになりやすいですが、自己肯定感を高めることと、恋愛依存症を克服することは同じではありません。

恋愛依存症を克服するための前提としてある程度の自己肯定感が必要、という話ですね。

実際に、恋愛依存症を克服するにはいくつかのステップを踏む必要があります。

※自己肯定感を高める方法、恋愛依存症の克服方法については現在執筆中です。

まとめ


最後に今回の記事の内容のまとめです。

[safe title=”この記事のポイント!”]
  • 自己肯定感の低さと恋愛依存は大きな関係がある
  • 実は求めているのは「愛情」ではなく「承認」
  • 恋愛パターンを自覚することが大切
  • [/safe]

    今回は自己肯定感の低さと恋愛依存症の関係について解説しました。

    「自己肯定感を高めよう!」
    「自分を好きになろう!」

    といくら言われたところで、自己肯定感が身につかないことは僕自信も経験としてよく分かっています。

    ですが、相手に「変わってもらう」ことを期待すればするほど、あなたが傷ついてしまうのも事実です。

    自己肯定感の高め方については、別記事で紹介するので楽しみにしていてください。

    今回は以上となります。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です