恋愛依存症を克服したいけど何をしたらいいのか分かりません。恋愛依存症を克服して周りの人と同じように幸せになりたいです。
この記事ではこんな疑問を解決します。
しん | 心理カウンセラー
心理カウンセラー。過去のカウンセリング実績500件以上。毒親育ち。自身の恋愛依存症・回避依存症の経験を活かし、「読者の悩みの根本的な解決」を目指し発信しています。
- 恋愛依存症は「あなたの望み」ではない
- 恋愛依存症から抜け出すと「人生」が上向く
- 恋愛依存症を克服する5ステップ
先日、こんなツイートをしました。
自分が「恋愛依存症」だと分かっていても、実際に恋愛依存症を克服しようとする方はごくわずかです。
ですが、恋愛依存症の問題は歳を重ねれば重ねるほど大きくなります。
この記事では他の恋愛系メディアでは語られていない
『本質的な恋愛依存症の克服方法』
を解説します。
恋愛依存症を本気で克服したいと考えている方、後悔はさせないのでぜひ最後までお付き合いください。
現在は心理カウンセラーとして活動している私も、過去には10年以上「共依存や回避依存症」に悩まされていました、そんな私が解説する「恋愛依存症の克服方法」です。
恋愛依存症を克服する5つのステップ
まず結論からお話します。
恋愛依存症を克服するには下の5つのステップを踏む必要があります。
- ステップ1:恋愛依存症を認める
- ステップ2:過去の恋愛パターンから「無意識の欲求」を見つける
- ステップ3:自立心を高めて「あなた一人」でも幸せになれることを知る
- ステップ4:過去のトラウマと向き合う
- ステップ5:恋愛(回避)依存者と距離をおく
正直これだけ見ても、抽象的すぎて意味が分からないですよね。
各ステップの内容については記事後半で順に解説していきますが、まずあなたが知るべきは
- 恋愛依存症の原因
- 恋愛依存症の特徴
- 恋愛依存症者の心理
これらです。
「自分のことくらい自分が一番わかってるよ〜」
と思うかもしれません。
ですが、この部分が曖昧になっていると、この先のステップに進んでも
「なぜこのステップを踏む必要があるのか?」
と疑問に感じてしまい、恋愛依存症の克服に失敗してしまうでしょう。
そのため、具体的な克服方法の解説の前に、まずは恋愛依存症の特徴や原因についておさらいしていきます。
そもそも「恋愛依存症」とは?
そもそも「恋愛依存症」とはどういう状態を指す言葉なのでしょうか?
結論をいうと、恋愛依存症は医学用語ではなく恋愛用語なので、使う人によって定義はバラバラです。
そんな中で、僕が考える恋愛依存症の定義は下のとおりです。
一つの恋にとらわれることで、肉体的にも精神的にも悪影響がでている状態
これをもう少し具体的に解説すると
- 「常に彼と気持ちが繋がっていないと不安」
- 「一人でいると孤独感に押しつぶされそうになる」
- 「彼からの連絡が少しないだけで、嫌われたと感じる」
こうした状態ですね。
ここから恋愛依存症が悪化すると、彼に「愛情」を求めているのか「依存」しているのかが、自分でも分からなくなります。
「自分が求められること」=「幸せ」
と考えるので
- 一瞬の幸せのために自分を犠牲にする
- 生活の大部分を彼に捧げる
- 試し行動で「復縁」と「破局」を繰り返す
だんだんと、このような恋愛が当たり前になってしまいます。
一般的な恋愛で見られる「お互いが支え合い成長していく」ということが見られません。
恋愛依存症の原因は「小さな頃の家庭環境」にある
一般的に恋愛依存症の原因とされているのは下のようなものです。
・極度の寂しがり屋
・過去の恋愛のトラウマ
ですが、これらはあくまで表面的な理由でしかありません。
「なぜ極度の寂しがり屋なのか?」
「なぜ恋愛をするたびに傷ついてしまうのか?」
を掘り下げていくと、その答えが
小さな頃の両親との関係
に見つかることが多いのです。
具体的には下のような環境ですね。
- ネグレクト(育児放棄)
- 無関心(他の兄弟姉妹への関心)
- 精神的、肉体的暴力
- 過保護
- 過干渉
- アルコール依存
大切なのは、あなたの親がこの特徴にすべて当てはまるかどうかではなく
あなたが小さな頃に「満たされない気持ち」を感じたかどうか
が重要なのです。
小さな頃の記憶(トラウマ)なので、「満たされなかった気持ち」をハッキリと覚えている方もいれば、そうでない方もいます。
カウンセリング前には「自分にはなにも問題がない」と考えていた方でも、話が進む中で過去のトラウマを思い出すことは珍しくありません。
恋愛依存症の人が抱える「孤独感」と「無価値感」
恋愛依存症の原因が「小さな頃の両親との関係」にあると分かると
- 「常に彼と気持ちが繋がっていないと不安」
- 「一人でいると孤独感に押しつぶされそうになる」
- 「彼からの連絡が少しないだけで、嫌われたと感じる」
恋愛依存症の人のこうした行動も、少し見え方が変わってくるはずです。
恋愛依存症の人が彼への依存を止められないのは
幼少期に感じた「孤独感」や「無価値感」を恋人に消して欲しい
このように考えているからですね。
親に満たしてもらえなかった愛情を、恋人に肩代わりして欲しいと考えるのですが、ここで一つ問題が発生します。
それは
恋愛依存症者が恋人として選ぶ相手は、自分と同じ「恋愛依存症(共依存・回避依存)」が多い
という問題です。
お互いに「満たされない心」を恋人で埋めようとしますが、求め合うばかりで関係は上手くいきません。
特に「共依存」と「回避依存」のカップルは「追って離れてを繰り返す」ので、お互いを傷つけ合う恋愛になります。
恋愛依存症を放置するデメリット
冒頭でも軽く触れましたが
『「恋愛依存症」は歳を重ねれば重ねるほど大きな問題になる』
これは、これまでのカウンセリング経験からも間違いないと、ハッキリ言い切れます。
- 安定した関係が築けないため、結婚まで至らない
- 結婚したとしても、浮気や不倫などの関係になりやすい
- 自分の人生の幸せを人に決めてもらうことになる
まず、恋愛依存症のままでいることの最大のデメリットは
「あなたの人生の大切な時間を無駄にしてしまう可能性が極めて高い」
ということです。
「20代後半から5年以上も回避依存症の彼と付き合っていたのに、最後は簡単に捨てられました…。」と、後悔や今後の身の振り方を相談される方も珍しくありません。
だからといって「これからは普通の恋愛をしよう…」と考えてもうまくいきません。
それだけ、「恋愛依存症」を治すのは難しいのです。
また、仮に結婚までこぎつけたとしても、恋愛依存症を克服していなければ
「夫が自分を満たしてくれない…」
と感じた時、その気持ちを解消しようと浮気や不倫に走ってしまう可能性もあります。
そして、恋愛依存症を克服しない限り、自分の「孤独感」や「無価値感」を人に癒やしてもらうことになるため
「自分の人生なのに、自分らしく生きられない」
といった矛盾を抱えたまま、生きることになります。
恋愛依存症を克服する5ステップ
ここまで、恋愛依存症の原因や、恋愛依存症のデメリットについてお話しました。
恋愛依存症の原因が
- 「愛情不足」
- 「自己否定感」
- 「いびつな親子の関係性」
にあるのであれば
「恋愛依存症を根本的に克服するには、これらの問題を解決する必要がある」
ということになります。
恋愛系メディアで「恋愛依存症を克服する方法」として紹介されている
「一人の時間を大切にする」
「自分の長所を認める」
「自分を大切にする」
こうした方法が効果的でないのは「表面的な部分にしかアプローチできていない」からです。
これらが全て間違っているという訳ではなく、段階に応じた考え方が必要ということですね。
冒頭でお伝えした「恋愛依存症を克服する5ステップ」は、恋愛依存症を「根本」から克服するための手段です。
あなたが恋愛依存症を克服するために乗り越えるステップは下の5つ。
- ステップ1:恋愛依存症を認める
- ステップ2:過去の恋愛パターンから「無意識の欲求」を見つける
- ステップ3:「あなた一人」でも幸せになれる、自立心を高める方法
- ステップ4:過去のトラウマと向き合う
- ステップ5:恋愛(回避)依存者と距離をおく
これらのステップでお伝えする内容は「あなたに恋人がいない状態」を想定して書いたものですが、仮に恋人がいたとしてもやることは変わりません。
恋人がいる場合は、無理に別れようとせず
「私は今、恋愛依存症を克服しようとしている」
「彼になにを言われても気にはしない」
「辛いときは一時的に彼氏と距離を置く」
これらを強く意識しながら、ステップを実践してください。
では、解説に移ります。
【ステップ1】「恋愛依存症」を認める
恋愛依存症を克服する最初のステップは
「自分は恋愛依存症だ」
ということを認めることから始まります。
・・・当たり前過ぎて拍子抜けしてしまいしたか?
ですが、ただなんとなく「自分は恋愛依存症なんだな」と考えることと、「自分の恋愛依存症を認める」のでは意味が全く違います。
「恋愛依存症を認める」ということはすなわち、これまでずっと目を背けていた自分の
- トラウマ
- 自分の弱点
- これからの恋愛に対する責任
と向き合い始めたということです。
「恋愛依存症を認める」と聞くと、なんだか単純な話に思えてしまうかもしれません。
ですが、恋愛依存症を克服するにあたって、このステップはとても重要です。
このステップをないがしろにしてしまうと、次のステップに進んだとしても恋愛依存症は克服できません。
なぜなら、恋愛依存症の人には、ある特定の思考パターンがあるからです。
- 「問題も多いけど、二人の関係はそれほど悪くない」
- 「なんだかんだ愛し合っていると思う」
- 「時間が経てば恋人の性格も変わって、いい関係を築けるはず」
例を上げるとこのような考え方になります。
特に回避依存症の恋人を持つ方は、一度はこのように考えたことがあるでしょう。
自分の恋愛依存症や彼の回避依存症をなんとなく自覚しつつも
と、自分を納得させてしまっている状態です。
二人の関係には大きな問題があるにも関わらず、無意識に問題から目を背け、自分を幸せにするという「責任」から逃げてしまっている状態です。
さきほど「自分が恋愛依存症であると認める」ことは自身の
- 過去のトラウマ
- 自分の人生に対する責任
これらと向き合うことだとお話しました。
ではなぜ恋愛依存症を認めることが「トラウマ」や「責任」と向き合うことに繋がるのでしょうか?
その理由はずばり
「恋愛依存症を認めることで、今の自分の状態をありのままに受け止めることができるようになるから」
です。
- 「不意に孤独感や無価値感に襲われる」
- 「自分の人生の価値がなんなのか分からない」
- 「ただなんとなく人並みに生きているだけ」
あなたは恋愛依存症以外にも、このような生きづらさを抱えているのではないでしょうか。
これだけは断言しますが、
今あなたが感じてる生きづらさについて、あなたには一切の責任はありません。
なぜなら、原因はあなたではなく「育った環境」にあるからです。
ですが、どれだけつらい過去があったとしても、自分を幸せにするための「責任」から逃げていい理由にはなりません。
厳しい言い方ですが、ここで目を背けてしまうと、あなたは永遠に苦しい恋愛を繰り返すことになります。
ステップ1の一番の目的は、自身の恋愛依存症を認めることで
- 「辛い恋愛をしてしまうのは自分のせいではない」
- 「だけど今の自分の恋愛には問題がある」
- 「これからは恋愛依存症を克服して、意味のある恋愛をする」
このように、気持ちを前向きに変化させることにあります。
これまでのあなたが持ち合わせていなかった「自信」と「勇気」この2つを身につけることが目的です。
- 自分なら恋愛依存症を克服できると思える「自信」
- これまでの自分を捨てさる「勇気」
根性論に思えてしまうかもしれません。
ですが、恋愛依存症を克服するにあたって「自信」と「勇気」はとても大切な要素です。
なぜなら
恋愛依存症が短期間で改善することはまずありえないから
です。
これから恋愛依存症の克服に向けて、ステップ2、ステップ3と進んでいくのですが、
- 自分に対する「自信」
- 自分を変えていく「勇気」
この2つを持っていないと、長期的に行動し続けることができません。
そう、恋愛依存症の克服は短期戦ではなく、長期戦なのです。
少しの行動変化の積み重ねが、あなたの恋愛依存症を消していきます。
そして、その小さな変化の積み重ねは、恋愛面以外にも効果を発揮します。
それは「人生への主体性」を取り戻すということ。
「自分の幸せは自分でどうにかする」あなたはこの強さを身につけることができます。
記事の冒頭で「恋愛依存症の克服が人生を明るくする」とお伝えしたのは、この人生への主体性が身につくからなのです。
ステップ1の注意点をお話します。
自分が恋愛依存症であることを認めようとするあまり
- 自分の過去の恋愛を責める
- これまでの人生を思い返して悲観する
- 身近な人と今の自分を比べる
このように考える必要は全くありません。
あくまで、自分の心に隠していた不安やトラウマをありのままに認めることが大切です。
「過去の自分に責任はないけど、今後の自分を幸せにするのは自分自身なんだ」
と、あくまでこのように考えてもらうことが目的です。
大切なのは、人のせいにも自分のせいにもしないこと。ただ認めるだけでOKです。
ここまでが「ステップ1:恋愛依存症を認める」の内容です。
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ステップ2以降は有料になります。
記事の続きは以下のリンクより読むことができます。
» 恋愛依存症を克服する5ステップ【心理カウンセラーが徹底解説】(noteに移動します)
あなたも恋愛依存症を克服できる気がしてきたのではないでしょうか。少しでも気になった方は、ぜひ続きを読んでみて下さいね。