
恋愛依存症を克服したいけどどうしていいのか分からない。恋愛依存症を克服して周りの人と同じように幸せになりたい。
この記事ではこんな疑問を解決します。
・恋愛依存症を克服する5つのステップ
・恋愛依存症を放置するデメリット
・恋愛依存症を克服すると人生が明るくなる
先日、こんなツイートをしました。
自分が「恋愛依存症」だと分かっていても、実際に恋愛依存症しようとする方はごくわずかです。
ですが、恋愛依存症の問題は歳を重ねれば重ねるほど大きくなっていきます。
この記事では他の恋愛系メディアでは語られていない
本質的な恋愛依存症の克服方法
を解説します。
恋愛依存症を少しでも克服したいと考えている方、後悔はさせないのでぜひ最後までお付き合いください。

現在は心理カウンセラーとして活動している僕も、過去には10年以上「共依存・回避依存」に悩まされていました、そんな僕が解説する「恋愛依存症を克服した方法」です。
恋愛依存症を克服する5つのステップ【結論】

まず結論からお話します。
恋愛依存症を克服するには下の5つのステップを踏む必要があります。
【ステップ1】恋愛依存症を認める
【ステップ2】過去の恋愛パターンから「欲求」を見つける
【ステップ3】「自分で自分を幸せにできる」と知る
【ステップ4】過去のトラウマを受け入れる
【ステップ5】恋愛(回避)依存の人と距離をおく
正直これだけ見ても、抽象的すぎて意味が分からないと思います。
各ステップについては記事後半で順に解説していきますが、いきなり解説しても
「恋愛依存症の原因」
「恋愛依存症の特徴」
「恋愛依存症の人の心理」
これらをハッキリ理解していないと、いくらこのステップを踏んだところで
「なぜこのステップを踏む必要があるのか?」
と疑問に感じ、途中で恋愛依存症の克服を諦めてしまうと思います。
なので、克服方法の解説の前に、まずは恋愛依存症の特徴や原因についておさらいしていきます。

このブログの他の記事を読んでいて「恋愛依存症についてはもう十分理解している」という方は記事後半まで飛ばしてOKです。
そもそも「恋愛依存症」とは?

そもそも「恋愛依存症」とはどういう状態を指す言葉なのでしょうか?
結論をいうと、恋愛依存症は医学用語ではなく恋愛用語なので、使う人によって定義はバラバラです。
そんな中で、僕が考える恋愛依存症の定義は下のとおりです。
一つの恋にとらわれることで、肉体的にも精神的にも悪影響がでている状態
これをもう少し具体的に解説すると
「常に彼と気持ちが繋がっていないと不安」
「一人でいると孤独感に押しつぶされそうになる」
「彼からの連絡が少しないだけで、嫌われたと感じる」
こうした状態ですね。
ここから恋愛依存症が悪化すると、彼に「愛情」を求めているのか「依存」しているのかが、自分でも分からなくなります。
「自分が求められること」=「幸せ」
と考えるので
・一瞬の幸せのために自分を犠牲にする
・生活の全てを彼に捧げる
・試し行動で「復縁」と「破局」を繰り返す
だんだんと、こうした恋愛が当たり前になってしまいます。

一般的な恋愛で見られる「お互いが支え合い成長していく」ということがありません。
恋愛依存症の原因は「小さな頃の家庭環境」にある

一般的に恋愛依存症の原因とされているのは下のようなものです。
・極度の寂しがり屋
・過去の恋愛のトラウマ
ですが、これらはあくまで表面的な理由でしかありません。
「なぜ極度の寂しがり屋なのか?」
「なぜ恋愛をするたびに傷ついてしまうのか?」
を掘り下げていくと、その答えが
小さな頃の両親との関係
に見つかることが多いのです。
具体的には下のような環境ですね。
・ネグレクト(育児放棄)
・無関心(他の兄弟姉妹への関心)
・精神的、肉体的暴力
・過保護や過干渉
・アルコール依存
大切なのは、あなたの親がこの特徴に当てはまる、当てはまらないではなく
あなたが小さな頃に「満たされない気持ち」を感じたかどうか
です。
小さな頃の記憶(トラウマ)なので、「満たされなかった気持ち」をハッキリと覚えている方もいれば、そうでない方もいます。

相談前は「自分にはなにも問題がない」と考えていた方でも、お話を伺う中で過去のトラウマを思い出すことは珍しくありません。
恋愛依存症の原因については、下の記事で更に詳しく解説しています。
恋愛依存症の原因は親にあり!【子ども時代のトラウマが関係】恋愛依存症の人が抱える「孤独感」や「無価値感」

恋愛依存症の原因が「小さな頃の両親との関係」にあると分かると
「常に彼と気持ちが繋がっていないと不安」
「一人でいると孤独感に押しつぶされそうになる」
「彼からの連絡が少しないだけで、嫌われたと感じる」
恋愛依存症の人のこうした行動も、少し見え方が変わってくるはずです。
恋愛依存症の人が彼への依存を止められないのは
幼少期に感じた「孤独感」や「無価値感」を恋人に消して欲しい
このように考えているからですね。
親に満たしてもらえなかった愛情を、恋人に肩代わりして欲しいと考えるのですが、ここで一つ問題が発生します。
それは、恋愛依存症の人が恋人として選ぶ相手が、自分と同じ「恋愛依存症(共依存・回避依存)」だということです。

恋愛依存症の人は恋人に自分と同じ恋愛依存症(共依存・回避依存)の人を選びます。お互いに「満たされない心」を恋人で埋めようとしますが、求め合うばかりで関係は上手くいきません。
特に「共依存」と「回避依存」のカップルは「追って離れてを繰り返す」ので、お互いを傷つけ合う恋愛になります。
恋愛依存症は放置しても治らない【デメリット】

冒頭でも軽く触れましたが
『「恋愛依存症」は歳を重ねれば重ねるほど大きな問題になる』
これは経験からも間違いないと、ハッキリ言い切れます。
・安定した関係が築けないため、結婚まで至らない
・結婚したとしても、浮気や不倫などの関係になりやすい
・自分の人生の幸せを人に決めてもらうことになる
まず、恋愛依存症のままでいることの最大のデメリットは「あなたの大切な時間を無駄にしてしまう可能性が高い」ということです。

「20代後半から5年以上も回避依存の彼と付き合っていたのに、最後は簡単に捨てられました…。」と、後悔や今後の身の振り方を相談される方も珍しくありません。
だからといって「これからは普通の恋愛をしよう…」と考えても、自分に染み付いた「恋愛依存症」をすぐに治すことはできません。
また、仮に結婚までこぎつけたとしても、恋愛依存症を克服していなければ

「夫が自分を満たしてくれない…」
と感じた時、その気持ちを解消しようと浮気や不倫に走ってしまうでしょう。
そして、恋愛依存症を克服しない限り、自分の「孤独感」や「無価値感」を人に癒やしてもらうことになるため
「自分の人生なのに、自分らしく生きられない」
という矛盾を抱えたまま、生きることになります。

もしあなたに「恋愛依存症」の自覚があるのであれば、今日から早速克服していきましょう。すぐに行動すればするだけ、あなたにメリットがあります。
恋愛依存症を克服する方法

ここまで、恋愛依存症の原因や、恋愛依存症のデメリットについてお話しました。
恋愛依存症の原因が
「愛情不足」
「自己否定感」
「いびつな親子の関係性」
にあるのであれば
「恋愛依存症を根本的に克服するには、これらの問題を解決する必要がある」
ということになります。
大手の恋愛系メディアで「恋愛依存症を克服する方法」として紹介されている
「一人の時間を大切にする」
「自分の長所を認める」
「自分を大切にする」
こうした方法では表面的な部分にしかアプローチできていないので、恋愛依存症を克服することは出来ません。

これらが全て間違っているという訳ではなく、段階に応じた考え方が必要ということですね。
冒頭でお伝えした「恋愛依存症を克服する5ステップ」は、恋愛依存症を”根本”から克服するための手段です。
【ステップ1】恋愛依存症を認める
【ステップ2】過去の恋愛パターンから「欲求」を見つける
【ステップ3】「自分で自分を幸せにできる」と知る
【ステップ4】過去のトラウマを受け入れる
【ステップ5】恋愛(回避)依存の人と距離をおく
では、ステップ1から解説していきます。

恋愛依存症を克服する最初のステップは
「自分は恋愛依存症だ」
ということを認めることから始まります。
・・・当たり前過ぎて拍子抜けしてしまいしたか?
ですが、ただなんとなく「自分は恋愛依存症なんだな」と考えることと、「自分の恋愛依存症を認める」のでは意味が全く違います。
「恋愛依存症を認める」ということはすなわち、これまでずっと目を背けていた自分の
「トラウマ」
「人生に対する責任」
と向き合うということです。
「恋愛依存症を認める」と聞くと、なにか単純な作業のように思えますが、恋愛依存症を克服を克服するにあたって、このステップはとても重要です。

このステップを適当に考えてしまうと、次のステップに進んだとしても恋愛依存症は克服できません。
恋愛依存症の人には、ある特定の思考パターンがあります。
「問題も多いけど、二人の関係はそれほど悪くない」
「なんだかんだ愛し合っていると思う」
「時間が経てば恋人の性格も変わって、いい関係を築けるはず」
例を上げるとこうした思考ですね。
これまでの恋愛を思い返してみた時、あなたも一度はこのように考えたことがあるのではないでしょうか?
(特に回避依存の彼を持つ方は、一度はこのように考えたことがあるはずです。)
自分の恋愛依存症や彼の回避依存症をなんとなく自覚しつつも「上手くやれている時もあるし問題ない」と、自分を納得させてしまっている状態ですね。

客観的に見れば、二人の関係には大きな問題があるのですが、無意識に問題から目を背け、自分を幸せにするという「責任」から逃げてしまっている状態です。
さきほど「自分が恋愛依存症であると認める」ことは自身の「トラウマ」や「人生に対する責任」と向き合うことだとお話しました。
ではなぜ「恋愛依存症」を認めることが「トラウマ」や「責任」に繋がるのでしょうか?
この理由をひとことでまとめると
「恋愛依存症を認めることで、今の自分の状態をありのままに受け止めることができるようになる」
これが一番の理由になります。
「不意に孤独感や無価値感に襲われる」
「自分の人生の価値がどこにあるのか分からない」
「ただなんとなく人並みに生きているだけ」
あなたは恋愛面以外にも、こうした生きづらさを抱えているのではないでしょうか?
こうした生きづらさを感じることについては、あなたには一切の責任はありません。
なぜなら、原因はあなたではなく育った環境にあるからです。
ですが、どれだけつらい過去があったとしても、自分を幸せにするための「責任」から逃げていい理由にはなりません。
ステップ1の一番の目的は、自身が恋愛依存症を認めることで
「辛い恋愛をしてしまうのは自分のせいではない」
「だけどこれまでの自分の恋愛には問題があった」
「自分なら恋愛依存症を克服できるはず」
と考え方を前向きに変化させることにあります。
つまりこれまでのあなたが持っていなかった「自信」と「勇気」この2つを身につけることが目的です。
・自分なら恋愛依存症を克服できると考えられる「自信」
・これまでの自分ではないと思える「勇気」
根性論に思えるかもしれませんが、恋愛依存症を克服するにあたって「自信」と「勇気」はとても大切な要素です。
なぜなら、恋愛依存症が一度に改善することはまずありえないからです。
これから恋愛依存症の克服に向けて、ステップ2、ステップ3と進んでいくわけですが
・自分に対する「自信」
・自分を変えていく「勇気」
この2つがなければ、長期的に行動し続けることができません。
恋愛依存症の克服は長期戦なのです。

少しの行動の変化の積み重ねが、あなたの中の恋愛依存症を消していきますよ。
そして、小さな変化を重ねていくことで、あなたの「自信」と「勇気」は徐々に高まっていきます。
記事の冒頭で「恋愛依存症の克服が人生を明るくする」とお伝えしたのは、この「自身」と「勇気」が自然と身につくためです。
ステップ1の注意点をお話します。
自分が恋愛依存症であることを認めようとするあまり
・自分の過去の行動を責める
・これまでの人生を思い返して悲観する
このように考える必要は全くありません。
あくまで、自分の心に隠していた不安やトラウマをありのままに認めることが大切です。

「過去の自分に責任はないけど、今後の自分を幸せにするのは自分自身なんだ」
と、勇気と自信をつけることが目的なので、自分を責める必要は全くありません。
大切なのは、人のせいにも自分のせいにもしないこと。ただ認めるだけでOKです。

あなたも徐々に恋愛依存症を克服できる気がしてきたのではないでしょうか?
ステップ2以降は、下のリンクより読むことができます。
» 恋愛依存症を克服するための5ステップ【カウンセラーが徹底解説】(noteに移動します)
恋愛依存症を克服して感じたこと

冒頭でもお伝えした通り、僕も以前は「恋愛依存症(共依存・回避依存)」に苦しめられていました。
克服した今だからこそ分かるのは
「自分で自分を認められる人生は楽しい」
ということです。
恋愛依存症の克服と聞くと、どうしても恋愛面だけに目が行きがちですが、本当のメリットは「自分の人生を自分らしく生きられること」だと分かりました。
今、パートナーがいるいないに関わらず、今後あなたが幸せな人生を送れるように、今日から恋愛依存症を克服していきましょう。
今回は以上となります。