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親に愛されずに育った人の末路、「愛情不足」を抱えながらどう生きる?

心理カウンセラーが開設、親に愛されなかった人、末路はどうなる?

親に愛されて育った実感が少しもありません・・・。生きづらさに悩んでいるのですが、このつらい気持ちを解消する方法はありますか?

この記事ではこんな疑問を解決します。

この記事の内容
  • 親に愛されずに育った人の特徴と末路
  • 「愛情不足」だからこそ、親との精神的な繋がりを断ち切ることが重要
  • 「親に愛されなかった」心理カウンセラーである私自身の経験
この記事の著者

しん | 心理カウンセラー

プロフィール

心理カウンセラー。過去のカウンセリング実績700件以上。自身の毒親育ちの経験を活かし、『毒親』『恋愛依存症(不安型)』『回避依存症(回避型)』『アダルトチルドレン』などなど、「読者の悩みの根本的な解決」を目指し発信しています。

この記事では、親に愛されなかった人の末路というテーマで解説します。

「親に愛されなかった」

優しさ溢れる普通の家庭で育った人には絶対に分からないこの苦しみ。

親に愛されなかったことが人生にどのような影響を与えどのような末路を辿るのか、その上で克服方法を解説していきます。

親に愛されずに育った人の特徴

まずは結論から。

親に愛されずに育った人、つまり「愛情不足」を抱えたまま大人になった人の特徴について。

ここでは特に「人生を生きづらくさせる3つの特徴」を取り上げます。

  • 自己肯定感が身につかない
  • 常に孤独感に襲われる
  • 自分の価値が信じられなくなる

これだけだと漠然としすぎているので、これら3つの特徴が具体的に人生にどのような悪影響を与えるかを見ていきましょう。

分かりやすくするために、ここでは

  • 学業や仕事などの社会的な悪影響
  • 友人や恋愛といった個人面での悪影響

この2つに分けて解説します。

学業や仕事などの社会的な悪影響

心理カウンセラーである私が見てきた限り、親に愛されず育った人は、決して元々の能力は低くないにも関わらず、その能力を活かしきれていない印象があります。

愛情不足の大人が進学や就職でつまづく理由については、憶測ですが私なりの答えがあり、以下の3つがその答えになります。

  • 自己肯定感が低いことで努力しても意味がないと感じている
  • そもそも将来への希望を持ち合わせていない
  • 自分自身になにかを与えることに前向きでない

まず自己肯定感が低いことで

「どうせ自分は努力しても無駄だ」

と思うようになります。

特に今自分がいる環境が劣悪であればあるほど「自分はここから抜け出せない」というセルフイメージに縛られます。

しん | 心理カウンセラー
しん | 心理カウンセラー

無意識に自分の将来の可能性を自分自身で縛ってしまうのです。

そして重要な点として

親に愛されなかった人は自分を愛することができません。

自分を愛することができないのだから、当然「自分のために努力する」ということが苦手になります。

これら3つの要素が重なり、親に愛されなかった人は、学業や仕事などでつまづきやすいのです。

友人や恋愛といった個人面での悪影響

親に愛されなかったことによる愛情不足は「対人関係」にも大きな悪影響を与えます。

友人関係であれば

  • 友人を信用できない
  • 友人に合わせ過ぎてしまう
  • 我慢しすぎる
  • 自分の気持ちを明かせない
  • 簡単に友人関係を切る

友人に合わせすぎてしまうのは、親に嫌われたように、他人に嫌われるのが怖いから。

思っていることを言えないのは、親の前でいい子を演じていて、自分の気持ちを伝える機会がなかったから。

このように「小さな頃の親との関係」を、大人になってもそのまま対人関係に持ち込んでしまうのが特徴です。

また、恋愛関係の場合だと、相手に近づきすぎたり、逆に近づかれると離れたくなるということが起きます。

恋愛依存症 – 恋人に近づきすぎる

回避依存症 – 恋人と心理的に距離が近づくのが怖い

恋愛依存症、回避依存症については当ブログで詳しく解説しているので、気になった方はぜひ他の記事も読んでみて下さいね。

あなたが「怠惰」だから生きづらい人生を送っているのではない

ここまで解説した通り、親の愛情不足は人生に大きな悪影響を与えます。

そして多くの場合、親に愛されず育った人は「社会面」「個人面」どちらの問題も一緒に抱えます。

私がここで声を大にして言いたいのは、一般的な家庭で育った人には、絶対にあなたの苦しみが分からないということ。

しん | 心理カウンセラー
しん | 心理カウンセラー

決してあなたが「怠惰」だから生きづらさを抱えているのではありません。。

あなたには本当は自分を愛し、自分を幸せにする力があるのに、親に愛されなかったことによって、あなた本来の「資質」や「力」が育まれなかった。

ただそれだけのことなのです。

そして今が自分の望んだ人生でなくても、あなたの人生がもう終わりかと言えば、決してそんなことはありません。

続けて、親に愛されなかったあなたのために「傷ついた心ごと前に進む方法」をお伝えします。

変えられるのは「あなた自身」だけ

親に愛されなかった人の人生が良い方向に動きづらいのは、親との精神的な繋がりが強いからです。

  • 親に愛されなかったことを恨み、親を謝らせようとする
  • 親と絶縁することで、親が昔のことを反省し後悔することを望む
  • 親と関係修復をし、今から親に愛してもらおうとする

今挙げた3つの共通点は、どれも「親への期待」が元になっているということ。

親に愛されずこれまで苦しんできたのに、大人になってもまだ親に強く執着してしまうことは、決して珍しくありません。

しん | 心理カウンセラー
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それほどに親に愛されなかったことへの欲求や影響が大きいということです。

もうすでに親が亡くなっているいる方の場合でも

「親が私のことをちゃんと愛してくれていたら…」

こうした気持ちがある限り、あなたの苦しみは終わりません。

愛情不足を克服する方法

精神的に親との繋がりを断ち切る

先ほど、愛情不足の人の人生が上向きづらい原因は「親との精神的な結びつき」が強いからだとお話しました。

愛情不足を感じているからこそ、その大本である親との精神的な繋がりを断ち切ることが大切です。

では、実際にどうすれば言いのかと言えば、まずは

あなたの心にある、親に対するネガティブな感情を全て出し切ること

これが大切です。

ネガティブな感情を表に出そうとすると、最初は「親に対する強い怒り」を感じます。それこそ自分が自分でいられなくなるような感覚になるでしょう。

ですがその怒りを最後まで出し切ると、今度は「強い悲しみ」に襲われます。

しん | 心理カウンセラー
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悲しくなるのはあなたが親との精神的な繋がりを断ち切った証拠です。


もうあなたは親になにも期待していません。

愛されなかったことをありのままに認められたからこそ、悲しくなるのです。

ですが、その悲しみも時間とともに薄れていきます。

そして悲しみのあとには、自分自身の力で自分を幸せにする「希望」が芽生えます。

親との精神的な繋がり断ち切る更に具体的な方法については、下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

【おすすめ】毒親の克服、親への不安や恐怖を手放す方法【心理カウンセラーが解説】

自分自身を愛すために、子供の頃の欲求に気がつく

親との精神的な繋がりを断ち切れたら、次はあなた自身の力で自分を愛せるようにならなければなりません。

ではなぜ、自分自身を愛することが必要なのでしょうか。

それは自分で自分を愛せないと、他人やモノに依存して生きることになってしまうからです。

  • 恋人
  • アルコール・薬
  • 買い物

たとえばこうしたものですね。

確かに、これらの依存が上手くいっている間は不安から逃れられるかもしれません。

けどもしこの依存対象がなくなってしまったらどうなるでしょうか。当然、更に苦しい思いをすることになります。

「依存対象」→「喪失」

これは「親に愛されなかったことの、形を変えた追体験」になってしまうのです。

だからこそ、親との精神的なつながりを断ち切ったあとは、自分の本当の欲求を見つけることが大切です。

本当の欲求とはつまり、あなたが一番親にしてもらいたかったこと。

  • もっと自分の話を聞いて欲しかった
  • もっと褒めてもらいたかった
  • もっと共感して欲しかった

まずは自分の本当の欲求に気がつくことが大切です。

本当の欲求に気がつくことで「これ以上自分を傷つけたくない…!」という思いが芽生えるため、自然と依存対象からは離れることが出来ます。

しん | 心理カウンセラー
しん | 心理カウンセラー

「なにかに依存していても、自分はちっとも良くならない」ことに気がつくはずです。

心理カウンセラーである私も愛情不足に悩まされていた

この記事を書いている私も親の「愛情不足」に悩まされた一人です。

小さな頃から親に暴力を受けて育ち、思春期以降はアルコール依存症に悩まされていた過去があります。

しん | 心理カウンセラー
しん | 心理カウンセラー

現在はすっかり回復していて、メンタルも安定しています。

今、私が昔に戻り自分に話が出来るのならなにを話すか。

それは

メンタルが安定した友人、恋人、配偶者を持つことの大切さ

です。

境遇により人間不信を抱えていた私は、自分の気持ちを他人に打ち明けることに強い拒否感がありました。

誰にも理解されない」という思い込みに縛られ、いつも一人塞ぎ込んでいたのです。ですがこれは思い込みに過ぎませんでした。

一般的な家庭で育った方々は、無闇に人の言葉を笑ったり、ないがしろにすることはありません。

「本音を打ち明ける」→「受け止めてもらえる」

普通の人にとっては当たり前かもしれませんが「自分の言葉を受け止めて貰える」という経験は、あなたの想像以上に自己肯定感を強く底上げします。

そしてこれは愛情不足を抱えていればいるほど、顕著に効果があります。

もしあなたが過去の私と同じように「誰にも理解されない」と考えているのであれば、一度勇気を出して、メンタルが安定している友人に相談してみて下さい。

きっと効果があるはずです。

この記事のまとめ

記事の重要ポイント
  • 親に愛されなかったことで、勉強や仕事、人間関係、恋愛関係など人生のあらゆる面に悪影響が出る。
  • 愛情不足を克服するには「精神的な親との結びつき」を無くすことが大切。そのためにはまず、自分の心にある「親への怒り」に向き合わなければならない。
  • 愛情不足を抱えている人こそ、メンタルが安定した友人、恋人、配偶者を持つこと。自分の言葉や感情が受け入れられることで、自然とメンタルが回復する。

この記事が参考になったという方は、ぜひ別の記事も読んでみて下さいね。

今回は以上になります。

しん | 心理カウンセラー
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