
「恋人に回避依存症を克服して欲しい」
「自力で回避依存症を克服する方法を知りたい」
「実際に回避依存症を克服した経験者の話を聞いてみたい」
この記事ではこんな疑問を解決します。

しん | 心理カウンセラー
心理カウンセラー。過去のカウンセリング実績500件以上。毒親育ち。自身の恋愛依存症・回避依存症の経験を活かし、「読者の悩みの根本的な解決」を目指し発信しています。
こんちには、心理カウンセラーのしん(@psynote__)です。
先日、こんなツイートをしました。
今回は「回避依存症の克服方法」についてお話したいと思います。
私自身、10代から20代中頃までは回避依存症でしたが、今は克服し普通の恋愛ができるようになっています。
回避依存症の克服は決して簡単ではありませんが、正しい手順を踏むことで少しづつ改善することができます。
「自分の回避行動で恋人を傷つけている自覚がある方」
「回避依存症を治したいという方」
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
回避依存症について

まずおさらいとして、回避依存症についての解説を簡単にします。
回避依存症の特徴を一言でまとめると
ということになるかと思います。
回避依存症の人によく見られる行動の例としては
こうした行動が挙げられます。
回避依存症のタイプについて

回避依存症には4つのタイプがあります。それぞれの特徴を下にまとめました。
タイプだけを見ると誰にでも当てはまりそうな印象も受けますが、どのタイプにも一貫して共通しているのは
「恋人に見捨てられることに対して非常に敏感」
ということです。
回避依存症を克服するための3つの手順

回避依存症について簡単に説明した所で、回避依存症を克服するための3つの手順について解説していきます。
結論として、回避依存症を克服するには以下の3つの手順を踏む必要があります。
- 回避依存症を理解すること
- 回避依存症とこれまでの自分の問題行動を認めること
- 自己肯定感を高めて人に依存しない生き方を心がけること
この3つの手順を踏むことで回避依存症はかなりの確率で改善することができます。
手順を一つずつ丁寧に解説していきます。
手順①:回避依存症を理解する

回避依存症の克服のためにまずやるべきことは
「そもそも回避依存症とは?」
「自分の回避依存症の原因はなにか?」
を正しく理解することです。
この時、回避依存症の情報を得る手段としてネット記事を参考にするのはあまりオススメできません。
なぜなら「情報の根拠が不十分」だからです。

アクセス数のために適当なことを書いているネット記事も散見されます。
このブログでは
などを参考にし、読者の方が理解しやすいよう、噛み砕いて解説するように心がけていますがそれでも完璧とは言えません。
そのため、初めて回避依存症についてしっかり調べるのであれば、まずは医師が書いた書籍を読むことをオススメします。
おすすめの本については下の記事で別途まとめています。
「回避依存症」がよく分かるオススメの本5選手順②:回避依存症とこれまでの自分の問題行動を認める

このブログや書籍の情報に触れる中で
「回避依存症がどういう人間なのか」
「なにが理由で回避依存症になったのか」
など、過去の自分自身を振り返り色々と納得できる点が出てくるかと思います。
回避依存症を克服する手順の2つ目は
この2点をしっかりと自分の中で認めることです。
回避依存症の克服としてはこの手順②が一番難しいとでしょう。
自分の心の弱さや、見捨てられ不安。他人への依存心など、自分の内面と向き合うのは正直かなりツラい作業です。
しかし、ここを突破出来ないと回避依存症は克服できません。

この作業のコツは「自分自身」に問題があると考えるのではなく、「回避依存症」に問題があると考えることです。
手順③:自己肯定感を高めて人に依存しない生き方を心がける

ここまでの手順を正しく踏めば、回避依存症の原因はあくまで家庭環境にあって、自分はなにも悪くないということが分かるかと思います。
回避依存症を理解し、自身の過去の行動を振り返ったことで

「今日から回避依存症のような行動を取るのを止めよう」
と決意する人もいますが、決意をしただけではすぐに元通りになってしまいます。
結局の所、回避依存症の原因となっているのは「自分で自分の認められない事による、人への依存心」です。
これを解決しない限り、たとえ回避依存症を自分で理解したとしても、行動そのものを変えることができません。
大切なのは自己肯定感を高めること。
そして、自己肯定感を一人で高める手軽な方法は「なにか小さな目標を決め、それを達成していく」です。
など、目標は本当になんでも構いません。
この時、目標を大きくし過ぎると達成できなかった時に余計に自己肯定感を失ってしまうので、まずは自分ができる範囲の小さな目標から始めましょう。
どんなに小さな目標でも成功体験を詰んでいくことで必ず自信になり、自己肯定感は高まります。
大切なのは自分の価値に自分自身で気がつけるかどうかです。
間違った回避依存症の克服方法

以前、ネットの記事で読んだ内容なのですが、回避依存症の克服方法として
と紹介されていました。
ハッキリ言ってこれは克服方法として間違っています。
自分が回避依存症であることを認め、すぐに恋人に自己開示できるのであればそもそも回避依存症ではありません。

さきほどもお伝えしたとおり、回避依存症の経験がない人が憶測で書いた内容でしょう。
回避依存症の人は、人に対する疑いの心や警戒心が強いため
「もしかしたら拒否されてしまうかも・・・」
という疑念が少しでもある限り、人に心を開こうなどとは決して考えません。
長い時間をかけて、親密な関係を恋人と築くことができれば本音をさらけ出せるかもしれませんが、少なくともすぐにこの段階に進むことは難しいでしょう。
まとめ

最後に今回の記事の内容をまとめます。
今回は「回避依存症を刻する方法」について解説しました。
自身の回避依存症について悩んでいるけど、実際になにをしたらいいのか分からないという方は多いと思います。
いきなりこの記事の手順通り進めることは稀ですが、回避依存症について正しく理解してこれまでの自分の問題行動を理解することで、少しづつ自分の行動を改善させることができるようになります。
改善しつつ自己肯定感を高めていけば、自然と回避依存行動は減り、人とも安定した関係が築けるようになりますよ。
今回は以上となります。
関連記事:恋愛依存と自己肯定感の低さの関係性について【重要です】
Twitter(@psynote__)もやっています!この記事が役に立ったという方はぜひフォローして頂けると嬉しいです。