「近づいてきたと思ったら、また離れていく」
この恋愛サイクルのことはもう十分わかっている。追いかけてはいけないことも、冷静に待つべきだということも。
こんにちは、心理カウンセラーのしん(@psynote__)です。
この記事にたどり着いたあなたは、おそらくそんな段階にいると思います。回避依存症の恋愛サイクルについて調べ、理解し「正しい対応」を心がけてきたはず。それなのに同じことが繰り返される。
この記事では、なぜ「理解」と「正しい対応」だけではこの恋愛サイクルから抜け出せないのか、そしてあなたが見落としているかもしれない視点についてお伝えします。
回避依存症の「近づく-離れる」の恋愛サイクルとは
回避依存症の恋人との関係には、ある決まった流れがあります。
最初は情熱的に近づいてくる。毎日のように連絡が来て、甘い言葉をかけてくれる。「この人となら」と思い始めた頃に、急に態度が変わる。
返信が素っ気なくなり、連絡の頻度が落ち、時には数日間音信不通になることもある。そしてしばらくすると、何事もなかったかのようにまた近づいてくる。
これが、回避依存症の恋愛サイクルと呼ばれる「近づく-離れる」の繰り返しです。
彼らがこうした行動を取る背景には小さな頃からの経験が関わっています。誰かと近い関係を築くことが「怖い」と感じる心の癖があり、関係が深まるほど無意識にブレーキをかけてしまう。
ここまではおそらくあなたもすでに理解していると思います。
問題はその先です。
「追いかけない」が、このサイクルを終わらせない理由
回避依存症の恋人に対して「追いかけないこと」「冷静でいること」が大切だとよく言われます。
これ自体は間違いではありません。ただ、ここに多くの人が気づかない落とし穴があります。
あなたの「正しい対応」が、サイクルの一部になっている
彼が離れる。あなたは追いかけない。冷静に待つ。やがて彼が戻ってくる。
一見、あなたは「正しい対応」をしています。
でも、これはサイクルから「抜け出した」のではなく、サイクルの中で「うまく振る舞えるようになった」だけです。
彼が離れても動じない。彼が戻ってきたら受け入れる。その対応は確かに関係を壊さずに済みます。
ただ同時に、彼にとって「このままで大丈夫」という安心材料にもなっています。
あなたの「待つ力」が、彼にとっての居心地の良さになっている
ここは厳しいことを言うようですが、回避側の経験がある私だからこそ正直な意見をお伝えします。
回避依存症の人にとって、「どれだけ離れても、戻ればまた受け入れてもらえる関係」は、非常に居心地がいいものです。
あなたが待ち続けてくれる限り、彼には変わる必要がありません。言ってしまえば、このサイクルを終わらせる動機がないのです。
これはあなたが悪いという話ではありません。
あなたは彼のために最善を尽くしてきた。ただ、その「最善」が結果としてこのサイクルを維持する力になっていた。そこに目を向ける必要があります。
あなたにも、この恋愛サイクルを選び続けている理由がある
「彼の回避依存症がすべての原因だ」と思いたくなる気持ちはわかります。
けれど、サイクルは一人では成立しません。
「理解する」ことが「受け入れる」ことにすり替わっていないか
「彼は回避依存症だから仕方ない」
「今は距離が必要な時期なんだ」
こうした理解は最初は自分を守るための知識だったはずです。
けれど、いつの間にか「回避依存症だから我慢する理由」に変わっていないでしょうか。
理解することと無限に受け入れ続けることは、まったく違います。
「彼の心の癖だから」と理解した上で「それでも、私はこの状態がつらい」と認めること。
それが、この恋愛サイクルの外に出る第一歩です。
「いつか変わる」という希望が、いちばんの足枷になる
これまでの相談の中でも、こうおっしゃる方がいます。
「最初の頃の彼に戻ってくれたら」
「時間が経てば変わるかもしれない」
ここで少し考えてみてほしいのですが、あなたが「戻ってきてほしい」と願っているのは、付き合い始めの頃の「優しかった彼」ではないでしょうか。
あの時期の彼は関係が浅かったから安心していられただけかもしれない。関係が深まればまた同じことが起きる。
それがこのサイクルの本質です。
「いつか変わる」と信じて待ち続けることは、一見すると愛情に見えます。
けれど、その希望があるからこそあなたは今の場所から動けなくなっているのではないでしょうか。
サイクルの外に出るとは、どういうことか
サイクルから抜け出すとは、彼と別れることだけを意味しません。
ただ、「今までと同じ関係にい続けること」でもありません。
彼が戻ってきたときに、「同じあなた」でいないこと
彼が距離を置いている間にあなた自身が変わること。
それが、この恋愛サイクルに別の結末を生む唯一の方法です。
「変わる」とは、趣味を増やすとか、自分磨きをするとかそういった表面的なことではありません。
「この関係の中で、自分が何を我慢しているか」を正直に認めること。
そして、彼が戻ってきたときにその我慢を黙って続けるのではなく、言葉にすること。たとえば、「連絡がなくなると不安になる」と伝えるのではなく、
「連絡がない間、私は自分が大切にされていないように感じた。それがつらかった。」
と、自分の気持ちとして伝える。彼が戻ってきたときに同じ接し方をしても、また同じ流れに戻るだけです。
相手との距離感そのものを変えることが、サイクルに別の結末を生む出発点になります。
「何もしない」のではなく「自分のために動く」ということ
「追いかけない」は受け身の行動です。彼の動きに対する反応でしかありません。
サイクルの外に出るとは、彼の動きとは関係なく自分自身のために動くこと。
「彼が離れている間に何をするか」ではなく、「彼がいてもいなくても、自分の毎日を楽しめているか」。
そう自分に問い直してみてください。
彼からの連絡が途絶えている間に、返信が来ていないかスマホを何度も見てしまう。好きだった趣味にも手がつかない。休みの日も何をしていいかわからない。
もしそうした状態が続いているなら、あなたはこの恋愛サイクルの中に深く巻き込まれています。
「待ち続ける」以外の道を探しているなら
「追いかけない」は正しい。けれど、それだけでは足りない。この記事を読んでそう感じた方もいると思います。
「彼が戻ってきたときに具体的になにをどう変えればいいのか」
「我慢をやめたとき、関係はどうなるのか」
メルマガでは、同じサイクルの中で止まっていた方が、どんな一歩を踏み出したのかを具体的にお届けしています。

