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回避依存症の人を安心させるには?言葉よりも大切な行動のコツ

元・回避依存症者が解説、安心感を与えるには?言葉ではなく行動で示す

回避依存症の恋人に安心感を持ってもらいたいのですが、いまいち伝わっている気がしません。「安心してね」など言葉で伝えているつもりなのですが…。

この記事ではこんな疑問を解説します。

この記事の内容
  • 言葉だけで相手を安心させようとするのではなく、穏やかで安定した行動を心がける。
  • 回避依存症の人には、期待やプレッシャーをかけずに適度な距離感を保つことが重要。
  • 自分の心の健康を守るためにも、無理を感じたら関係を見直す勇気を持つこと。

こんにちは、心理カウンセラーのしん(@psynote__)です。

回避依存症の相手に対して、どうやって安心感を与えたら良いのか悩んでいませんか?

実は言葉だけでは回避依存症の人の不安は解消できません。

この記事では、行動によって信頼を築く方法や、避けるべきNG行動、そして自分自身を守るための距離の取り方についてお伝えします。

回避依存症の人を安心させるためには?言葉よりも行動が大切

まず結論からお話しします。

回避依存症の人を安心させたいとき「言葉だけで相手を落ち着かせようとする」のは、実はあまり効果がありません。

なぜなら、回避依存症の人は他人の言葉に対して不信感を抱きやすい傾向があるからです。

いくらあなたが

「大丈夫だよ」
「安心してね」

などと言っても、その言葉の裏に何かしらの期待や圧力を感じ取ってしまうことが多いのです。

そう、彼らにとって言葉は安心どころか、時にプレッシャーに感じるものでもあるのです。

では、どうすれば安心してもらえるのか。

答えはシンプルで

言葉ではなく行動で示すこと

です。

例えば、彼が不安そうにしているときに「信じているよ」と言う代わりに、そっと隣に座って、無理に言葉をかけずにただ一緒に時間を過ごす。

ただこれだけ、相手は少しずつ安心感を抱いてくれるかもしれません。

無理に言葉で伝えようとしないこと。

あえて言葉を使わず

「自分はここにいるよ、何も要求しないから安心して」

といったメッセージを行動で伝えることが大切です。

なぜ行動が重要なのか:回避依存症の人の心に寄り添う方法

回避依存症の人が言葉に対して過剰に反応しやすい理由は、彼らの心の奥に

「深く傷つきたくない」

という強い恐れがあるからです。

回避依存症の人の多くは、過去に両親から裏切られたり、信頼を失った経験を持っています。

そのため、たとえポジティブな言葉であっても、それが

  • 期待
  • 要求

と結びつくことで、彼らの中にある不安が刺激されてしまいます。

しん | 心理カウンセラー
しん | 心理カウンセラー

人から「無理をしないでね」と言われても、その裏にある「頑張って欲しい」という期待を感じ取ってしまうことがありますよね。

考え方はこれと同じ。

だからこそ、相手を安心させたいとき、言葉で「安心させようとする」こと自体が、実は逆効果になってしまうのです。

では、行動がなぜ有効なのか?

回避依存症の人は、言葉の裏にある真意や期待に対して敏感です。

そのため、言葉よりも「一貫した行動」にこそ信頼を置きます。

言葉は一瞬のものであり時に人を惑わせることもありますが、行動は持続的で言葉のような「裏」を読み取る必要がありません。

行動の一貫性を持たせることによって、相手は少しずつ

「この人は自分に無理をさせようとはしていないんだ」
「この人のそばにいると安心できる」

と感じるようになります。そして、そうした積み重ねが、相手との信頼関係を深め、より心の安定を与えることにつながっていきます。

安心感を与えるための具体的な行動アプローチ

ここでは、回避依存症の人に対してどのように行動で安心感を与えるか、具体的な方法をいくつか紹介します。

これらの方法を実践することで、相手に「自分はここにいても大丈夫なんだ」と感じてもらえるようにしましょう。

一貫した行動を取る

回避依存症の人にとって、相手の言葉や態度がコロコロ変わることは非常に不安を与えます。

だからこそ、あなた自身が一貫性を持って接することが何よりも大切です。

たとえば

  • 約束を守る
  • 急に態度を変えない
  • 言ったことを行動で示す

など、どれも当たり前のことのようですが、これらが一貫性を表す具体的な行動です。

これによって相手は

「この人は自分を裏切らない」

と感じてくれるようになります。

焦らないで信頼関係を築く

回避依存症の人と付き合うとき、一番やってはいけないのが「焦ること」です。

相手との距離を急いで詰めようとすると、逆に彼らはそれをプレッシャーに感じてしまいます。

ですので「相手のペースを尊重しながらゆっくりと信頼を築く」ことが重要です。

しん | 心理カウンセラー
しん | 心理カウンセラー

焦らず、日常の中で少しずつ一緒に過ごす時間を増やしていくことで、自然な形で信頼が深まっていきます。

無理に感情を押し付けない

あなたがいくら

「この人のために頑張りたい」

と思っていても、その思いが過度になると、相手には「期待されている」というプレッシャーに映ってしまいます。

自分の感情を相手に押し付けず「必要な時にそっと手を差し伸べる程度」で接して下さい。

回避依存症の人に対しては、言葉よりも穏やかで安定した行動こそ心に響きます。

距離感を大切にする

回避依存症の人は、急に距離を詰められると不安を感じやすいものです。

だからこそ、相手が一時的に距離を置こうとしたとき、それを無理に詰めようとしないことが肝心です。

適切な距離感を尊重することで、相手に

「自分のペースを理解してくれる人」

だと思ってもらえます。

安定感を与える

そして最後に何より大事なのは

あなた自身が安定していること

です。

しん | 心理カウンセラー
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感情が不安定なときは、どうしても相手にその不安が伝わってしまいます。

ですので、あなた自身が心の余裕を持ち、相手に対して変わらない態度を取ることが大切です。

安定した態度を持つことで、相手にとっての「安全地帯」を作り出すことができます。

関連記事:心の拠り所:大切な人の『安全基地』になれる人の特徴

回避依存症の人にやってはいけない4つのNG行動

回避依存症の人に安心感を与えたいと思うあまり、ついやってしまいがちなNG行動についてお教えします。

あなたが良かれと思って取った行動が、相手には逆効果になることも少なくありません。

ここでは、避けるべき行動とその理由をいくつか紹介します。

頻繁に感情を確認する

まずはじめに

「今どう思ってるの?」
「大丈夫?」

などと頻繁に確認することは、相手にとって「監視」されているようなリスクを与えます。

特に回避依存症の人は、自分の感情を共有することが苦手です。

無理に相手から感情を引き出そうとするのではなく、相手が話したくなった時を待つことが大切です。

急に距離を詰める

相手が少し距離を取ろうとしているときに、無理にその距離を詰めようとする行動は、相手に強いストレスを与えます。

特に

「なんで連絡してこないの?」

などの問い詰めるような言葉は、彼らにとって強いプレッシャーになります。

相手が一時的に距離を置きたくなった場合には、その距離を尊重することが最善の選択です。

相手に期待しすぎる

相手に対する強い期待も避けるべき行動のひとつです。

「もっとこうして欲しい」
「自分にもっと向き合って欲しい」

といった期待を強く持つことは、回避依存症の人にとって重荷になります。

しん | 心理カウンセラー
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期待されることがプレッシャーとなり、結果的にさらに距離を取られることになるかもしれません。

相手に対する期待を軽くすることが、相手にとって安心できる環境を作り出すための鍵です。

自分の不安をぶつける

相手の行動が読めないとき、不安に感じることもあるでしょう。

でも、その不安をそのまま相手にぶつけてしまうと、回避依存症の彼はますます逃げたくなってしまいます。

例えば、相手からの連絡が少し減ったときに

「どうして最近連絡をくれないの?」
「私のこと嫌いになったの?」


といった問いかけは、相手を追い詰めてしまう可能性が高いです。

さらに深く学びたい方へ:「回避依存症の人にやってはいけないこと」


ここまで回避依存症の相手に対しての接し方と避けるべき行動についてお伝えしました。

さらに具体的なケースや効果的な対応策については以下の記事にて詳しく解説しています。

もしあなたが

「自分のケースはどうなんだろう?」

と疑問を抱いているなら、ぜひチェックしてみてください。

関連記事:回避依存症の彼と上手に付き合うために「やってはいけないこと」完全ガイド

無理を感じたら距離を置くことも重要

元・回避依存症として言わせていただくと、回避依存症の人に安心感を持ってもらうのは決して簡単なことではありません。

たとえ相手を大切に思っていても、その距離感や不安定な行動に振り回され、疲れを感じることがあるかもしれません。

また、頑張って相手を支えようとすればするほど、逆に自分の心のバランスを崩してしまうことがあるはずです。

だからこそ、自分に無理を感じたら「距離を置くことも一つの選択肢」として考えることが重要です。

しん | 心理カウンセラー
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無理に関係を続けることで、あなた自身の精神的な健康が損なわれることは避けなければなりません。

たとえば、常に相手の気持ちに合わせようとして、自分自身を犠牲にしてしまうような状況が続くと、次第に

「どうしてこんなに頑張っているのに、報われないの?」

という思いが膨らんでしまいます。

そんなときは、自分の心の声に耳を傾けることが大切です。

距離を置くことで見えてくる新しい視点や、冷静に状況を見直す時間が得られることもあります。

あなたに覚えておいてもらいたいのは

相手から離れることは「逃げ」ではなく「自分を守るための行動」

だということ。

自分自身の心の健康を守ることが、結果としてより良い人間関係を築くための土台になります。

ですので「もうこの関係を続けられない」と感じたときには、その気持ちを否定せず、距離を取ることが正しい選択だと考えてください。

この記事のまとめ

この記事のまとめ
  • 回避依存症の人に安心感を与えるには、言葉よりも行動で示すことが鍵
  • 相手を急がず、自分自身が安定していることが信頼関係の土台になる
  • 距離を置くことは「逃げ」ではなく、自分を守るための重要な選択肢

回避依存症の人に安心感を与えるためには、言葉ではなく行動で示すことが重要です。

そして、どうしても無理を感じたときは、適度な距離を取ることが最善の選択になることもあります。

自分自身の心の健康を大切にしながら、相手との信頼関係を築いてくださいね。

関連記事:回避依存症の彼との幸せな関係の作り方
しん | 心理カウンセラー
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