「回避依存症の恋人に心を開いてもらいたい」
「もっと自分から話をしてもらいたい」
「いつも素っ気ない態度を取られてしまう」
この記事ではこんな疑問に答えます。
しん | 心理カウンセラー
心理カウンセラー。過去のカウンセリング実績500件以上。毒親育ち。自身の恋愛依存症・回避依存症の経験を活かし、「読者の悩みの根本的な解決」を目指し発信しています。
こんちには、心理カウンセラーのしん(@psynote__)です。
回避依存症の恋人に対し
「恋人との間に壁を感じる」
「もっと自分から話をして欲しい」
と思うことはありませんか?
それとなく心を開いて欲しいことを伝えてみたものの、うまくはぐらかされたり、なぜか相手が怒り出したなど、悪い結果になった方も多いのではないかと思います。
今回はそんな方向けに「回避依存症の恋人に心を開いてもらう方法」というテーマで解説します。
回避依存症の恋人と少しでも関係を改善したい方、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
結論:回避依存症の人の心を開く確実な方法はない
カウンセリングで最も頻度の高い質問の一つに
「恋人にもっと心を開いてもらいたいのですがどうしたらいいですか?」
という質問があります。
こちらについてきっぱり結論からお伝えすると
回避依存症の人に心を開いてもらう確実な方法はない
というのが答えになります。
同じ回避依存症だとしても、その人によって物事の受け取り方、考え方、感じ方は違うため
「こうすれば恋人は心を開いてくれます」
とは断言できないのです。
とはいえ確実な方法ではないにしろ、これまでの相談から心を開いてもらうためのヒントや、絶対にやってはいけないことがあるので、今回はそちらを紹介させて頂きます。
恋人のことを無理して知ろうとしないこと
もしあなたが回避依存症の恋人に心を開いてもらいたいのであれば
「彼のことを知ろうとし過ぎないこと」
が一つの方法になるかもしれません。
「恋人のことを知りたいから心を開いて欲しいのに・・・」
と思うかもしれませんが、その「相手を知りたい」というあなたの率直な願いが、恋人の負担になっている可能性があるからです。
回避依存症の人は基本的に「束縛」や「干渉」を苦手としています。
あなたにとってはなんてことも無い
「今日はなにをしてたの?」
「どこへ行ってたの?」
「友達とどういう話をしたの?」
こうした問いかけが、恋人に負担に感じさせ心を閉ざすきっかけになっていることもあるのです。
回避依存症の恋人との付き合い方で最も大切にすべきは、第一に相手のペースを乱さないことです。
この場合、会話のペースを相手に委ねることで心の負担が減り、結果として、自分のことを話してくれることがあります。
恋人の心を知ろうと「試し行為」をすると関係が悪化する
恋人が心を開いてくれないことに苛立ちを感じたあなたは
- あえて自分から連絡をするのをやめる
- 意味もなく素っ気なくしてみる
- 異性の話をして嫉妬させる
などの試し行為をしたことはありませんか?
ですが回避依存症の人にとって試し行為はタブー、絶対にやってはいけない行為の一つです。
あなたが試し行為をすることで恋人はあなたを失うことを恐れ、一時的には「これまで素っ気なくして自分が悪かった」と謝ってくれたり、「これからは自分の話をする」と約束してくれるかもしれません。
しかしその後、恋人は前にも増して更に心を閉ざします。
試し行為によって「見捨てられ不安」が高まったことにより
「自分を裏切る可能性がある人に自己開示するべきではない」
という考えが無意識に生まれてしまうからです。
「裏切る可能性がある人に自分の話をしたくない」というのは感覚的に分かってもらえるかと思います。
「付き合い始めの頃は自分の話をしてくれていた!」という方へ
そうはいっても
「付き合い始めは色々な話をしてくれたのになあ・・・」
と思う方もいるのではないでしょうか?
少し厳しいお話になってしまいますが、回避依存症の人との恋愛は基本的に「愛情」ではなく「依存」による部分が大きいのです。
そして回避依存症の特有の能力と言っていいのか分かりませんが、回避依存症の人間は人と少し会話をしただけで
その人が自分に依存するかどうか
が感覚的に判別できます。
少し嘘くさく思えるかもしれませんがこれは事実です。たいていの場合、恋愛依存傾向を持つ方や、自分と似た回避依存の人を選ぶことが多いですね。
回避依存症の人は、付き合う前、もしくは付き合い始めた直後は
「いかに相手に気に入られるか」
を考えて行動します。この行動は意識的に行っている場合もあれば無意識に行っている場合もあります。
「君はこれまで付き合ってきた人の中で一番」
「これまでの恋愛は後悔ばかりだった」
「過去にトラウマを抱えてて恋愛に消極的だった」
こうした言葉はあなたに心を開いていたというよりもむしろ「あなたに依存してもらうための無意識の行動」だったということです。
そのほかにも、相手が自分に依存したと確信するまでは
こうしたことも特徴のひとつです。
無理に心を開かせようとしない。付き合い方を変えてみる。
先ほど、回避依存症とその恋人の付き合いは、愛情ではなく依存による部分が大きいと説明しました。
あなたが恋人に
「心を開いてもらいたい」
「もっと話をしてもらいたい」
「自分に興味を持ってほしい」
このように思うのは、恋人を失いたくない、つねに繋がっていたいという「恋人への依存心」が根底にあるのではないでしょうか?
ですが、あなたが恋人に依存している状態では、恋人が心を開いてくれることはありません。
依存的な恋愛は、どちらか一方が感情を押し付ける恋愛になります。
まずは依存心で恋人と付き合うのはではなく、愛情を持って相手のことを考えることができるようになること。
そうすれば、自然と恋人が負担と感じる行動も減らすことができ、相手の立場を思いやった、適切な距離感を持って付き合うことができるようになるでしょう。
そして、その結果として少しづつ心を開いてくれる可能性はあります。
つまり心を開いてもらう上で大切なのは
恋人を変えるのではなく、あなたの付き合い方を変えること
ということになります。
少し遠回りのように思えてしまうかもしれませんが、長期的な目線で見ればみるほど、この考え方が大切になってきます。
もしあなたが
「具体的な付き合い方が知りたい」
「関係を安定させて恋人に優しくされたい」
このように考えているのであれば、ぜひ下の記事もあわせて目を押して見てくださいね。
【おすすめ記事】回避依存症の彼との幸せな関係の作り方まとめ
最後に今回の記事の内容をまとめます。
今回は「回避依存症の恋人に心を開いてもらう方法」について解説しました。
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。
今回は以上となります。
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