回避依存症の恋人と別れたけどやっぱりもう一度付き合いたいです。音信不通になってしまったけど、どれくらい冷却期間を開ければいいのか分かりません。答えを教えて下さい。
この記事ではこんな疑問を解決します。
しん | 心理カウンセラー
心理カウンセラー。過去のカウンセリング実績500件以上。毒親育ち。自身の恋愛依存症・回避依存症の経験を活かし、「読者の悩みの根本的な解決」を目指し発信しています。
こんちには、心理カウンセラーのしん(@psynote__)です。
先日、こんなツイートをしました。
回避依存症の恋人と別れた後
どれくらい冷却期間を開ければ恋人と元通りの関係になれるのか
と気になる方は多いのではないでしょうか。実際この質問は、カウンセリングでもよく聞かれる質問の一つです。
そこで今回は「回避依存症の恋人が離れていった時の冷却期間」について詳しく解説していきます。
回避依存症者との付き合いでは、別れや音信不通は避けては通れません。
ぜひ、この記事の内容を参考にして下さい。
【結論】回避依存症の恋人との冷却期間に正解はない
冒頭のツイートで既に答えを書いてしまいましたが
回避依存症の恋人との冷却期間に具体的な正解はない
というのが結論になります。
冷却期間が1日で済む人もいれば、3年経ってもまだ不十分という方もいるのです。
そして「冷却期間」を考える上で大切なのは、冷却期間の基準は全て「回避依存症の恋人にある」ということです。
「回避依存症 冷却期間」で調べると1〜2ヶ月と断言しているサイトもありますが、性格や環境で期間は変わります。
もう少し踏み込むと、回避依存症の恋人との冷却期間は
離れる前にどれだけ相手の心に負担をかけたか
によって大きく変わってきます。
回避依存症の恋人が離れてしまうのは「心のしんどさ」から
そもそもなぜ「冷却期間」が必要なのでしょうか?
この理由を知るには、回避依存症の恋人が「なぜあなたの元から離れていったのか」を考えると理解しやすいでしょう。
まず、回避依存症者が恋人から離れるのは「恋人のことが嫌いになった」からではありません。
恋人の束縛や干渉、自分が処理できないレベルの相手からの強い感情、それらが処理できなくなったためです。
つまりキャパオーバーの状態。
音信不通などの回避行動は、心の自己防衛なのです。
回避依存症者によく見られる
- とうとつに別れを切りだす
- 音信不通になる
- 冷たい態度を取る
こうした行動は、自分の心の余裕を取り戻すための行動です。
音信不通だった回避依存症者が、急に連絡してくる(元の関係に戻ろうとする)という話は
そもそも相手のことを嫌いになったわけではなく、一時的に気持ちを落ちつけたい
ということが分かっていれば、さほど不思議な話ではないことが理解できるでしょう。
離れる前、どれだけ恋人の感情を揺さぶったかで「冷却期間」は決まる
この記事の冒頭で「冷却期間に正解はない」とお話しました。
たしかに正解はありません。ですが、これまでの私の経験から言えるのは、離れる前に
- 恋人を強く非難したり責めた
- 感情的にまくし立てた
- 何度も音信不通と復縁をくり返している
これらに当てはまるほど、冷却期間は長くなる傾向にあります。
ただしひとことに回避依存症といっても個人差はあるので、必ずしも上記のとおりではありません。
くり返しになりますが、回避依存症の人にとって冷却期間は「二人の関係性を考える時間」ではありません。
あくまで「自分の心を落ち着けるための時間」です。
私自身、当時の彼女との交際がしんどくなり一年半の間、一切連絡を取りませんでした。しかしある日不意に彼女のことを思い出し「最近どう?」と復縁のために連絡をしたことがあります。
それだけ、冷却期間には個人差が出るということです。
冷却期間中に絶対やってはいけないこと
ここからは「冷却期間中にやってはいけないこと」についてお話します。
まず、冷却期間中に絶対やってはいけないのは
恋人と無理に連絡を取ろうとする
です。
先程、回避依存症の人が一時的に離れるのは「自分の気持ちを落ち着けるため」とお話しました。
自分の気持ちを落ち着けるために距離を開けているにも関わらず
- 「もう好きじゃなくなったの?」
- 「早く連絡返してほしい」
- 「自分は好きだから待ってる・・・」
などと追撃の連絡をされてしまうと、回避依存症者はよけいに負担を感じ、心苦しさからさらに距離を開けたくなります。
相手と距離を開けられたら時はどんなに苦しくても、基本的には「待つ」。
まずは、この姿勢を忘れないようにしましょう。
「待つ」という辛さ
そうは言っても、ここで実際に正しく待つことができるのは10人に1人くらいでしょうか。
なぜなら、回避依存症者の恋人の多くは、恋愛依存傾向の持ち主だからです。
彼が離れていく不安から、ついつい自分の感情を優先し、相手の気持ちを確認したくなってしまいます。
私自身、回避依存症だけではなく恋愛依存症者としての経験もあるため、不安になる気持ちはもの凄く理解できます。
ただし「自分の不安や寂しさをわかって欲しい」といくら感情をぶつけても、相手は離れるだけ。
自分の行動が自分をさらに苦しめているということを、まずは心に留める必要があります。
そのままフェードアウト…という可能性
待ってる間にそのまま関係が終わることはありませんか…?
ここまでの話を読み、当然このような疑問を持つ方もいると思います。
ありのままの事実をお話すると、そのままフェードアウトする、という可能性は決してゼロではありません。
ただし、これは連絡を取っても取らなくても結果は同じなので、結論に変わりはありません。
関係が崩れる前、おそらく付き合ったばかりの頃の彼は、しつこいくらいにあなたに愛を伝えていたはずです。
だからこそあなたは彼を諦められず、今もまだ追いかけているのだと思います。
しかし、恋人が冷却期間中に
あなた以外の依存相手
を探す可能性もまたゼロではありません。
こればかりは、恋人の性格や気質、人間関係による部分も大きいので明確な答えは出せません。
ですが、お互いをなぐさめあう関係、つまり「相手が自分の心を満たしてくれる」のであれば、極論だれでも良いと考える回避依存症者がいることもまた事実です。
とても辛辣に聞こえてしまうかもしれません。ですが、これは私に回避依存症の経験があるからこそ話せる真実です。
離れている間に、あなた自身が軸をしっかり持つこと
回避依存症の恋人から気持ちを切り離せないのは
- 「自分が求められている」
- 「恋人の役に立てている」
という感覚を持てるためです。
一見、悪いことではないのですが、これは裏を返せば
恋人の行動によって、自分の価値が決まっている状態
とも言えます。
「恋人に求められない自分には価値がない」
こうした自分への自信のなさが根底にあるからこそ、恋人への束縛や干渉がやめられません。
回避依存症の恋人と安定した関係を作るには、まずはあなた自身が精神的に自立すること。
恋人の行動によって幸せを左右されるのではなく、まずはあなた一人で幸せを感じられるようになりましょう。
そうすれば、回避依存症者との付き合い方も自然と少しづつ変わっていきます。
相手の心に負担をかけない付き合い方を学ぶ
そもそも論になってしまいますが、回避依存症者との関係が安定していれば、冷却期間は生まれません。
では冷却期間を作らない付き合い方をするにはどうすればいいか、という話になりますが、まずは下の2つを抑えることが大切です。
- 回避依存症者との付き合い方を学ぶ
- 恋愛依存症を克服する
回避依存症者との付き合い方については、ぜひこのブログ内の情報を参考にして下さい。
元・回避依存症だからこその記事をたくさん投稿しています。もし、今あなたが
と考えているのであれば、ぜひ下の記事も合わせて読んでみてくださいね。
【おすすめ】回避依存症の彼との幸せな関係の作り方この記事のまとめ
今回は「回避依存症の恋人との冷却期間」について解説しました。
「どのくらい冷却期間を開けるか?」というのは恋愛テクニックに近いお話で、回避依存症の本質ではありません。
大切なのは
- 「なぜ冷却期間が必要なのか?」
- 「冷却期間中、恋人は何を考えているのか?」
- 「そもそも離れるようになった原因は?」
こうしたことを振り返り次の機会に活かすことが、回避依存症者と付きあう上でとても大切です。
今回は以上となります。
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