「浮気をやめない彼ってもしかして回避依存症?」
「浮気をする回避依存症の特徴を知りたい」
「回避依存症の恋人に浮気をやめてもらいたい」
この記事ではこんな疑問を解決します。
しん | 心理カウンセラー
心理カウンセラー。過去のカウンセリング実績500件以上。毒親育ち。自身の恋愛依存症・回避依存症の経験を活かし、「読者の悩みの根本的な解決」を目指し発信しています。
回避依存症の恋人を持つ方の悩みとして多いのが恋人の「浮気」です。
浮気のラインはカップルによって異なりますが、回避依存症の人の中には「恋人との関係が悪化すると他の異性にちょっかいをかける」、このような人がいます。
この行動は自己防衛によるもので、浮気が明るみになったとしても反省せず、逆ギレする人が大半です。
あなたも似たような経験があるのではないでしょうか?
そんなあなたのために、この記事では
「回避依存症の彼はなぜ浮気をやめられないのか?」
「回避依存症の彼に浮気をやめてもらう方法」
この2つを解説します。
回避依存症の恋人の浮気に悩まされている方、恋人の浮気に対処したら良いのか分からない方、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそも恋人は本当に回避依存症?ただの浮気性の可能性もあり
私が普段行っている回避依存症のカウンセリングで、相談者さまからもっとも多く聞かれるのが
「彼は回避依存症でしょうか?それとも浮気性でしょうか?」
という質問です。
実は回避依存症か浮気性かを判断するのは難しく、個別にしっかりと話しを伺わないと判断がつきません。
なぜかというと、恋愛は誰でも少なからず
- 恋愛依存症
- 回避依存症
このどちらかの傾向に寄るからです。
俗っぽい言い方ですが「追う恋愛をしたいタイプ」か「追われる恋愛をしたいタイプ」ですね。
恋人が回避依存症の特徴に当てはまったとしても、あくまでそうした傾向をもっているだけで「実際はただの浮気性」という事も全く珍しくありません。
だからこそ、恋愛依存症チェックや回避位依存症チェックの様な簡易的なチャックシートで
「私の恋人は回避依存症だ!」
と決めつけるのは危険なのです。
浮気を繰り返す恋人が回避依存症かを見分ける簡単な方法
恋人が回避依存症なのか、それともただの浮気性なのか。
実はこれを見分ける簡単なポイントが一つあります。
見分け方は簡単でそれは
恋人に拒否された(もしくはされかけている)時の反応
に注目することです。
恋人に拒否された時、回避依存症であれば、人が変わったように「感情的な反応」を見せます。
反応は人によって様々なので一言ではまとめられないのですが、代表的な反応を例に出すと
- 人格が変わったように急に怒りだす
- 罵倒を浴びせてくる、不機嫌になる
- 別れ話をチラつかせて反応を伺ってくる
などがよくある行動です。
ここで重要なのは、その時の恋人の様子が普段の恋人とは全く違い「感情が全く抑えられていない」ということです。
あなたにも思い当たる経験があるのではないでしょうか。
相手がただの浮気性の場合、多少不機嫌になることはあってもあなたのことを罵倒したり意図的に傷つけようとはしません。
回避依存症?それとも浮気性?判断が難しい特徴3つ
回避依存症と浮気症の人の見分け方を簡単に説明した所で、次に回避依存症の人がもつ、浮気性に似た特徴3つを紹介します。
- 特徴①:社交的で恋愛上手
- 特徴②:多数の人と関係を持とうとするい
- 特徴③:恋愛は自分のペースが最優先
順に解説していきますね。
特徴①:社交的で恋愛上手
回避依存症の男性の中には、「自信に満ち溢れ恋愛上手」な人がいます。
職場などでは頼れる人などとイメージを持たれていることも多く、気になる女性には自分から積極的にアプローチし仲を深めようとします。
しかし、仲が深まってくると手のひらを返すように急に距離を置きます。
ここで「恋愛上手な人だし遊びだったのかな」と考え連絡を取るのを控えると、また相手から猛烈にアプローチをかけてきます。
こうしたタイプの人の特徴としては
「一度自分に惚れた相手はいつまでも自分の事を好きだと信じている」
ことです。
自分の都合で離れたり近づいたりを繰り返し、恋人相手の感情を混乱させたり傷つけたりします。
厄介なことに、回避依存症の人は共感能力に乏しいので、こうした行動が相手を傷つけているという認識はありません。
特徴②:多数の人と関係を持とうとする
回避依存症の人間は「今までで付き合ってきた中で一番幸せ」などの「特別感」が含まれた内容の言葉を使います。
恋人に特別な関係というイメージを与えることで、相手が自分に依存し、離れなくなることを経験として知っているからです。
なぜこうした言葉を使いたがるのかというと、回避依存症の人間は
「人に拒否されること」
を極度に恐れているからです。
仮に恋人に振られた時、それは単なる彼氏彼女の関係の終わりではなく
「自分という人間の完全否定」
と捉えます。
こうした恐怖心から逃れるために、常に自分の事を認めてくれる人を絶やさないように行動しています。
特徴③:恋愛は自分のペースが最優先
回避依存症の人は、恋人に何かを強制されることを非常に嫌います。
付き合う前は熱心にアプローチしてくれ
「こんなに好きでいてくれるなら・・・」
と思い付き合い始めたはずなのに、付き合い始めてからはめっきり連絡が減ってしまった経験があなたにもあるのではないでしょうか。
そうした恋人に対し「寂しいからもっと連絡しよう」などと色々提案してみるものの
「元々そんなに連絡するのは好きじゃない」
「忙しいから落ち着いたら連絡する」
など、連絡を拒否して頑なに自分のペースを守ろうとします。
これは回避依存症の原因となる「愛着障害」に原因があります。
愛着障害は「幼少期の親との関係性」が一番の原因ですが、幼少期に過干渉や過保護な環境で育つことで、こうした特徴をもつようになります。
相手に主導権を握られるような言動は幼い頃のつらい記憶を思い出させ、無意識に回避するようになります。
回避依存症の浮気は基本的に治らない
ここからは回避依存症の恋人の浮気の対応方法について解説します。
ここまで記事を読み
「それで結局、どうしたら彼の浮気が収まるの?」
と思った方も多いと思います。
結論からいうと、回避依存症の恋人の浮気は基本的に収まりません。
回避依存症の恋人を諦めるか、一生付き合うか
私が行っているカウンセリングでも
「浮気さえなければ理想の彼氏なのでどうにか治して欲しいんです」
と相談される方は非常に多いです。
そんな中、この内容を伝えるのは毎回心苦しいのですが
回避依存症の浮気は基本的には治らない
ショックだと思いますがこれが現実です。
回避依存症の人にとっての浮気は
「好きだから」
「セックスがしたいから」
といった単純なものではなく傷つきたくないという思い、つまり「自己防衛」によるものです。
浮気の度に話し合いをし、一時的に問題が解決したように見えても、恋人はまた同じことを必ず繰り返します。
浮気は決して許されることではありませんが、回避依存症の人にとって浮気は自分を壊さないための「生存戦略」なのです。
それでも恋人を追いかけたいのであれば「安全基地」になる
基本的に治らない、と書いた通り、恋人の問題行動を収める方法がない訳ではありません。
それはあなたが恋人にとっての「安全基地」になることです。
安全基地は愛着障害で使われる言葉で、簡単にいえば「絶対的な安心感」を恋人に与えられる存在です。
恋人の浮気や音信不通などの問題行動を抑えたいのであれば、方法はこれしかありません。
つまり
「恋人と話し合って浮気を止めてもらおう」
「浮気はダメなことだと分かってもらおう」
と考えるのをやめ
恋人に対するあなたの言動を変えることで、恋人の心境変化を起こす
これらを心がけるのです。
そのためにあなたがやるべきことは以下の2つです。
- 恋愛依存症を克服すること
- 回避依存症について正しい知識を身につけること
この2つになります。
【おすすめ】恋愛依存症を克服するための5ステップ【恋愛依存の専門家が解説】浮気を繰り替えす相手と無理して向き合わなくてもいい
回避依存症の彼と交際を続けていても、幸せになれる可能性はそう高くはありません。
付き合い始め猛烈にアピールしてくれていた時期を思い返し
「いつか昔の彼に戻ってくれるはず…」
と長期間付き合い続けている方もいるかもしれません。
しかし回避依存症の彼にとってあなたとの関係は「愛情」ではなく、自分自身を癒やす「依存」の関係かもしれません。
厳しい言い方ですが、回避依存症の過去がある私だからこそ言える事実です。
そもそもの付き合い方が「愛情」ではなく「依存」だった場合、二人のつながりはとても薄く、破局と復縁を繰り返す関係へと繋がります。
回避依存症の彼氏との付き合いに悩む方の多くが
「いや、どうしてもこの彼氏が良いんです」
「この彼じゃ無いとダメなんです」
と言います。
ですが、一度冷静になって
「相手が本当に自分に幸せを与えてくれる存在なのか」
を考えることはとても大切です。
回避依存症の恋人に固執したことで、掴めていた幸せを手放してしまった人も少なくありません。
それでも「回避依存症の彼を追いたい!」と決心している方は、下の記事を参考に行動してみて下さい。
【おすすめ記事】回避依存症の彼との幸せな関係の作り方この記事のまとめ
最後に今回の記事の内容をまとめます。
この記事では「回避依存症の彼が浮気を止めない理由」をテーマに解説しました。
今回は以上となります。
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