回避型と思われる恋人が音信不通になってしまいました。相手に連絡しても無視されてしまうし…私は今何をしたらいいのでしょうか?
この記事ではこんな疑問を解説します。
- 回避型の恋人が音信不通にする理由は、自分を守るための「防衛反応」
- 連絡が途絶えている間は焦らず、自分を成長させる準備期間として過ごす
- 相手の態度や連絡の頻度を見極めつつ、無理に変えようとせず自分の時間を大切にする
こんにちは、心理カウンセラーのしん(@psynote__)です。
「恋人が突然音信不通に…」
そんな状況に直面すると、不安でいっぱいになりますよね。
特に、回避型の恋人の場合、相手の行動にどう対応すればいいのか悩んでしまうものです。
この記事では、回避型の特性や心理的背景を理解しながら、焦らずに適切に対処するための方法をお伝えします。
回避型の人が音信不通になる理由とは?
恋人が突然音信不通になってしまうと、不安や戸惑いで心がいっぱいになりますよね。
彼に対する怒りよりもまず先に
「どうして?」
という疑問が強く残るのではないでしょうか。
まずこの章では「回避型の人がなぜ音信不通にするのか」についてお話します。
音信不通は自分を守るための行動
まず結論からお話します。
回避型の人が音信不通になるのは、決してあなたを無視したいからとか、嫌いになったからではありません。
彼は
と感じた時に、あなたと連絡を絶つこと、つまり音信不通にすることで自分の心を守ろうとしているのです。
あなたとの会話ややり取りがプレッシャーに感じられた時、恋人は音信不通を
「一時的に心を非難させるための行動」
として使うことがあるのです。
そしてこのプレッシャーですが、本人も自覚できていない場合も多く、無意識に「音信不通」という手段を選んでいることも珍しくありません。
つまり本人からすると「理由はよく分からないけど連絡をしたくなくなった状態」と言えます。
具体例で見る音信不通
たとえば
と話をした時、回避型の人はその一言に対して大きなプレッシャーを感じることがあります。
具体的には
「失望させたくないけど、自信がない」
こうした不安が押し寄せ、逃げ出したくなるのです。
音信不通は幼少期の経験が関係している
回避型の原因となるのは、幼少期のつらい経験です。
特に、親から次のような接し方を受けたケースですね。
- 過剰な期待をかけられる
- 失敗を厳しく叱責される
- 親の気分によって愛情の示し方が変わる
このような環境で育つと、大人になってからも対人関係においてプレッシャーを感じやすくなります。
人との関わりの中で不安やストレスを感じると、自分を守るために距離を置き、連絡を絶つという行動に出てしまうのです。
関連記事:回避型愛着スタイルの特徴と恋愛への影響について回避型と回避依存症、同じ音信不通でも捉え方は別
さらに詳しく回避型の音信不通について解説する前に、ここで「回避型」と「回避依存症」の違いについても説明しておかなければなりません。
回避型と回避依存症、言葉は似ていますが恋愛におけるアプローチの仕方は全くの別物です。
回避型も回避依存症も、相手との関係が深まったり、プレッシャーや不安を感じると距離を置く点は変わりません。
しかし、回避依存症の場合「回避」と「依存」がセットになっているため、その後また相手の方から自発的に連絡をしてくるケースが多いのです。
一方、回避型の人は少し違います。
彼らは、一度離れると決めたらそのまま距離を保ち続けるケースが多いのが特徴です。
距離を取った後に元の関係に自発的に戻ろうとすることは少なく、きっかけが無ければ離れたまま。
とはいえ、こちらからの働きかけがあれば、なんだかんだ「曖昧な関係」に戻ろうとするのもまた一つの特徴です。
もし今の説明を聞いて
と感じた方は以下の記事の内容を確認して下さい。
関連記事:回避依存症の脱走者と音信不通:「待つべき期間」の目安を解説します「一度離れると戻ってこない」回避型の特性
ではここからはあなたの恋人が「回避型」と仮定して、話を進めていきますね。
回避型の恋人が突然連絡を絶って音信不通になってしまった時
と感じてしまいますよね。
回避型の人は一度距離を置くと、そのまま離れてしまう傾向が強いとお話しました。
しかし、この特性を理解した上で、冷静に対処することが大切です。
回避型の人は恋人に対する「依存度」が低い
先ほども述べた通り、回避型の人と回避依存症の人には、行動の背景に違いがあります。
回避依存症の人は、一度距離を置いた後でも、時間が経てば再び関係を戻そうとします。
なぜなら、彼らは恋人に対する「依存心」が強く、心の中で
「自分を認めて欲しい」
という強い思いを持っているからです。
それに対して、回避型の人は一度距離を置いたら、そのまま自分から戻ろうとしないことがほとんどです。
なぜなら、回避型の人は恋人に対する「依存度」が低いから。
相手に認められることよりも「自分の心を守ること」を優先する傾向が強いのです。
この相手への「依存度の差」が回避型と回避依存症を大きく分けるポイントになります。
一度距離を取ってしまうと
という不安が勝り、自発的に関係を再構築しようとは考えなくなるのです。
これはつまり、回避型の人にとっては恋人よりも「心の平穏」が最も大切だということ。
そのため、一度距離を取ると決めたら中々気持ちが戻ることがないのです。
音信不通の相手とどう向き合うか?関係を見極めるポイント
恋人が音信不通になると
と悩むものですよね。
音信不通の相手とどう向き合えばいいのか、そのための具体的なポイントを解説していきます。
音信不通の期間と態度の見極め
音信不通が続いた場合、どのタイミングで関係を見直すべきか、悩むことが多いと思います。
ここで大切なのは
「相手の態度と音信不通の期間を冷静に見極める」
ことです。
例えば、3ヶ月以上の音信不通が続き、相手から一切の連絡がない場合は、相手が関係を修復しようとしていない可能性が高いと言えます。
そして、仮に連絡が再開した場合でも、その態度や言葉に注意を払う必要があります。
例えば、音信不通に対する謝罪や説明があった場合でも、その後すぐにまた距離を置いたり、曖昧な態度を取る可能性はかなり高いと言えます。
また、再び連絡が来た場合でも
「自分の気が向いたから」
といった理由であるなら、それは関係の修復ではありません。
このような状況では、相手が自分の感情を整理しきれていない可能性があるので、どのようなコミュニケーションを取るかを慎重に見極める必要があります。
未練を抱き続けることのリスク
音信不通の状態が長引くと、どうしても
と期待を持ってしまいます。
ですが、一方でその期待が自分を苦しめることにも繋がります。
回避型の人は、恋人よりも「自分の心の平穏」を優先するとお話しました。
だからこそ、冷静に状況を見直し、相手との距離を適度に保ちながら、自分の気持ちを整理することも大切です。
あなた自身も精神的に相手との距離を置く決断が必要になります。
期待値のコントロールと距離感の保ち方
音信不通の相手に対して
という気持ちが強くなることはありますよね。
でも、相手を無理に変えようとすると、結果として自分自身が疲れてしまいます。
回避型の人にとって、無理な要求やプレッシャーは、ますます距離を取る原因になります。
そこで、相手を無理に変えようとするのではなく、自分の期待値を少し下げ、適度な距離感を保つことが大切です。
例えば
という期待を少し和らげて「相手のペースに合わせて待つ」ように心がけることです。
また、相手からの連絡を求めて焦ったりしないように「あなた自身が楽しめる趣味や活動」に時間を費やすのも効果的です。
このように自分の期待を調整し、距離を保つことで、相手にも自分にも余裕を与えることができます。
音信普通の時こそ「自分ひとりの幸せ」を追い求めること
音信不通の状態や、相手との距離が続くと
という焦りが募るものです。
でも、そんな時こそ、一旦立ち止まって自分ひとりの幸せを追い求めることが大切。
焦って何か行動を起こすよりも、まずは自分自身を見つめ直す時間を持つことから始めましょう。
焦らずに、自分を大切にする時間を作る
大前提として、何も無理をしないでください。
相手のことを考えるのではなく、あなたが今抱えている感情を受け入れ、自分自身の心をケアすることを優先して下さい。
今は焦って連絡を取ろうとしても相手の負担になるだけ。
彼だけでなく、あなた自身も感情的に不安定になってしまうでしょう。
まずは冷静になるための時間を持つことで、落ち着いて次に何をすべきかを考える余裕が生まれます。
音信不通を復縁のための準備期間と割り切る
音信不通の期間をただ辛い時間と捉えるのではなく「復縁のための準備期間」と割り切ることも重要です。
音信不通の期間を、自分自身を見つめ直し、心を整えるための時間として活用しましょう。
音信不通の間にあなたが充実した日々を過ごすことで、相手との再会があった際に自信を持って接することができますし、それがより良い関係を築くための基盤にもなります。
また、この期間を通じて「相手の気持ちや状況を冷静に考える時間を持つ」ことも大切です。
焦って行動するよりも、一度立ち止まって、今後のための準備を整えることが、結果的に復縁のチャンスを広げることにつながります。
音信不通の理由を今一度見直してみたり、回避型について調べてみるのも良いでしょう。
回避型の人との復縁方法については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にして下さい。
この記事のまとめ
- 回避型の恋人が音信不通になる理由を理解し、冷静に対処することが大切
- 音信不通の時間を前向きに捉え、自分を成長させる期間として活用する
- 相手よりも自分の幸福を優先することで、結果的に、より良い関係を築く基盤が整う
回避型の恋人が音信不通になると、つい焦ってしまいますが、焦りや不安に流されないようにすることが大切です。
相手との距離を適度に保ちながら、自分を磨き、前向きに日々を過ごしていきましょう。
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