「恋愛依存症」ってよく聞くけど具体的にどんな人?恋愛依存症になる原因は?自分が恋愛依存症か知りたい。
この記事ではこんな疑問を解決します。
・恋愛依存症の特徴や原因
・恋愛依存症の人が陥りがちな恋愛パターン
・恋愛依存症の本当の問題点
先日、こんなツイートをしました。
「恋愛依存症」という言葉は知っていても「具体的にどんな人?」と聞かれると困ってしまいませんか?
この記事では「恋愛依存症がなにか知りたい!」という方のために、恋愛依存症を1から丁寧に解説していきます。
しっかりまとめつつも、サクッと読める内容なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
恋愛依存症とは?
まず「恋愛依存症とはなにか?」についてお話しますね。
恋愛依存症は医学用語でも心理学用語でもなく「恋愛用語」です。
そのため「恋愛依存症の定義」に正解はありません。
とはいえそれでは話が進まないので、僕が考える「恋愛依存症の定義」をお話すると
一つの恋にとらわれることで、肉体的にも精神的にも悪影響がでている状態
になるかと思います。
「恋愛」という言葉で軽く見られがちですが、心身への悪影響はかなり大きなものです。
恋愛依存症になると、どういった症状が出るかについては後ほど詳しく解説するとして、その前に「恋愛」と「恋愛依存症」の違いについてお話します。
「恋愛」と「恋愛依存症」の違い
自分が恋愛依存症になってるのかイマイチ分からない・・・
という方もいると思います。
なので、あなたの恋が「恋愛」か「恋愛依存症」かを見分けるポイントを一つ教えますね。
「恋愛」と「恋愛依存症」を分ける明確なポイントは
相手の立場を思いやった行動が取れるかどうか
になります。
たとえば、恋人が中々連絡を返してくれなかった時
「忙しいのかな?落ち着いたら連絡してね」
と言える方は恋愛依存症ではありません。
相手の立場になって「忙しい」という可能性を考えてあげられているからですね。
しかし、恋愛依存症の人の場合は
「なんで返信しくれないの?忙しくてもそのくらいの時間あるでしょ」
と、相手の立場になって考えることができず、不安感からどうしても感情的な発言が増えてしまいます。
「自分の不安を解消したい」という思いが強く、自分の感情を抑えることが難しくなります。
逆に感情をを抑えすぎてしまう、という人もいます。
もし今あなたが「自分の気持ちを優先してしまっているかも・・・」と感じたのであれば、恋愛依存症に足を踏み入れいてる可能性があります。
「恋愛」と「恋愛依存症」の違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>関連記事:【恋愛依存】「好き」と「依存」の違いを徹底的に考えてみた恋愛依存症のタイプは大きく分けて2つ
恋愛依存症の2つのタイプに分けることができます。
・共依存タイプ
・回避依存タイプ
恋愛依存症と聞いて一般的にイメージするのは「共依存タイプ」になると思います。
この記事で解説している恋愛依存症も「共依存タイプ」になります!
共依存タイプの特徴
共依存タイプの特徴を簡単にまとめます。
・恋人に必要とされると幸せを感じる
・見捨てられ不安が強い
・恋人命、常に恋人が最優先
・不幸な人や影がある人に惹かれる
・恋人の頼みごとにノーを言えない
共依存タイプの人は、自分の存在価値を恋人に預けてしまうため
「恋人から求められない=自分には価値がない」
と考えます。
恋人から認めてもらいたいという気持ちから、必要以上に「尽くす恋愛」をするようになります。
回避依存タイプの特徴
回避依存タイプの特徴を簡単にまとめます。
・束縛を嫌がる
・突然、音信不通になったり無視をする
・仲が深まると愛情表現をしなくなる
・自分の話をしたがらない
回避依存タイプは仲が深まれば深まるほど「恋人から離れていこうとする」のが特徴です。
「親密になる」=「裏切られた時に深く傷つく」
という考えが無意識下にあり、恋人が近づこうとすればするほど距離を開けるのが特徴です。
恋愛依存症と違い、自分で「回避依存症」であることに気がつく人はほぼいません。
混同するとややこしくなるので、このブログでは「恋愛依存症」と「回避依存症」を分けて解説しています。
恋愛依存症になる原因とは?
恋愛依存症の原因は大きく分けて2つに分かれます。
・幼少期の愛情不足
・現在の恋人の性格
自分がどちらに当てはまるのかを見分ける方法は簡単です。
誰と付き合っても依存してしまう→「幼少期の愛情不足」
付き合う人によっては依存してしまう→「現在の恋人の性格」
「付き合う人を変えても、最終的にいつも依存してしまう」という方は、幼少期の愛情不足が原因である可能性が非常に高いです。
反対に「依存するときもあればそうでない時もある」という方は、過去の恋愛のトラウマや、恋人の性格による部分が大きいでしょう。
恋愛依存症の原因が「幼少期の愛情不足」の場合
幼少期の親子関係はとても重要です。
自分の欲求が満たされずに育った子どもは
1.親からの愛情を感じられず、愛情に飢える
2.自己否定感や自己無価値感を心に抱える
3.間違った親子関係を恋人や友人で再現する
こうした特徴を持つようになります。
僕もそうですが、いわゆる「毒親」に育てられた子どもは恋愛依存症になりやすいですね。
恋愛依存症の原因が「現在の恋人の性格」の場合
この場合、恋愛依存症の克服は簡単です。
なぜなら、恋人を変えさえすれば、恋愛依存症から抜け出すことができるからです。
今の恋人に見切りをつけて、自分を大切にしてくれる恋人を探しましょう。
恋愛依存症の人の恋愛パターン【具体例を解説】
恋愛依存症の原因を説明したところで、続いて恋愛依存症の人の恋愛パターンについて解説します。
①:生活の中心が恋愛になる
②:自分を犠牲にすることが当たり前
③:連絡が取れないと強い不安を感じる
ここでは特によく見られる3つを順に解説していきます。
①:生活の中心が恋愛になる
恋愛依存症の人の特徴として
「生活の中心が恋愛になる」
ということがあります。
通常の恋愛であれば、恋愛は仕事や勉強、趣味などといった「生活の中の一部の要素」でしかありません。
どれも平等にそつなくこなしていけるのが理想です。
しかし、恋愛依存症になると「恋愛」が最優先になり、結果としてその他のことが手につかなくなります。
社会人であればつまらないミスが増えたり、学生であれば勉強に集中できなかったりですね。
一つ一つは小さなことでも、恋愛依存症の状態が長くなるほど、自分の価値や評価を落としてしまうのが恋愛依存症です。
②:自分を犠牲にすることが当たり前
恋愛依存症の人は
「恋人に求められたい」
「離れていってほしくない」
という思いから、自分を犠牲にする恋愛をするようになります。
具体的には
・急な呼び出しに応じる(友人関係を犠牲にする)
・ダメだと分かっているのに、セックスやお金を与える
・自分の意見を飲み込む
本当は良くないなと思っていることでも「彼のためなら」とつい我慢してしまいます。
また彼の「理想の恋人」に近づくために、自分の好みとは違う服装やメイクを試みることもありますね。
こうした自己犠牲は、過干渉な母親の元で「理想の子ども」を演じていた人に非常によく見られます。
③:連絡が取れないと強い不安を感じる
「連絡が取れないと強い不安を感じる」のも恋愛依存症の人によく見られる特徴です。
「いつもだったらこの時間は連絡してくれるのに」
「既読はついてるのに返信してくれない・・・」
「もしかして別の女の子と遊んでるのかも」
など、彼氏から連絡がないことが大きなストレスとなり、なにも手につかなくなります。
連絡が取れないと不安に感じてしまうのは
・自分に自信がないこと
・ネガティブな思考がクセになっていること
こうした状況からですね。
さきほどお話したように、恋愛依存症の人は
相手の立場に立って考えることができなくなっている
ために、彼氏が連絡を返してくれあとも、ネガティブな感情をそのまま引きずってしまいます。
恋愛依存症の人が抱えている「思考のクセ」
恋愛依存症の人の恋愛パターンがある程度みな決まっているのは、恋愛依存症の人特有の「思考のクセ」によるものです。
ここではその「思考のクセ」をいくつかご紹介します。
①:常にネガティブ思考で自分に自信がない
②:自己主張が苦手で不満を溜め込みやすい
③:「理想の恋人」を演じる
3つ順に解説していきますね。
①:常にネガティブ思考で自分に自信がない
恋愛依存症の人は圧倒的に「ネガティブ思考」です。
「なにをやっても上手くいかないと思う」
「人よりも劣っているように感じる」
「自分は幸せになれない」
こうしたネガティブな感情を自分では払拭できないために、恋人に追いすがるようになります。
この時、自分のことを大切に扱ってくれる恋人が見つかればいいのですが、恋人に雑に扱われてしまうと、余計に「ネガティブ思考」が加速していきます。
特に、自分と同じ恋愛依存症(共依存・回避依存)の異性を恋人にしてしまうと、お互いに求め合い、傷つけ合いを繰り返すことになります。
②:自己主張が苦手で不満を溜め込みやすい
恋愛依存症の人は「自己主張が苦手で不満を溜め込みやすい」特徴があります。
「自分が文句を言ったら相手は嫌な思いをするかも」
「自分の感情を表にだしたら彼が離れていくかも」
「自分が我慢すれば全て丸く収まる」
こうした考え方ですね。
自分の気持ちや、思っていることを恋人に素直に伝えられないために、いつの間にか恋人との関係が「主従関係」のような縦の関係になっていることも珍しくありません。
またこの特徴は、恋愛関係だけでなく友人関係でも見られるのがポイントです。
恋愛依存症の人は「フレネミー」のターゲットに選ばれやすいとも言われています。
フレネミーとは、「friend」(友)と「enemy」(敵)を組み合わせた混成語で「友を装う敵」または「ライバルと同時に友である者」を意味する。
フレネミー
簡単にまとめると、自分の自尊心のために「マウントを取る」「余計なおせっかいを焼く」こうした厄介な友人のことですね。
あなたにも心当たりがあるのではないでしょうか?
③:「理想の恋人」を演じる
「理想の恋人を演じる」も恋愛依存症の人によく見られる特徴の一つです。
「彼が喜ぶことが第一」
「どうすれば彼が離れていかないかが大切」
「素の自分は絶対に出さない」
さきほど恋愛パターンでも簡単に説明しましたが、理想の恋人を演じるということは「自分を捨てる」ということです。
「愛しているから、彼のお願いを聞く」
のではなく
「自分から離れていかないように、彼のお願いを聞く」
という状態です。
つまり根底にあるのは愛情ではなく強い「見捨てられ不安」です。
徹底的に「理想の恋人」を演じようとするのは、小さな頃に母親に「理想の子ども」でいることを強制させられていた方に多いですね。
「恋愛依存症」はどうすれば克服できる?
「恋愛依存症 克服」で調べてみると、恋愛依存症を克服する方法として
・恋愛以外に夢中になれることを見つける
・ポジティブな思考を心がける
・相手と距離をおいて関係を見直す
こうした方法が紹介されています。
ですが、これでは恋愛依存症は克服できません。
なぜならこれらの方法は「恋愛依存症の原因」にはまったくアプローチできていないからです。
この記事で、恋愛依存症の原因は
「親からの愛情不足」
「自己肯定感の欠如」
「思考や行動のクセ」
にあると解説しました。
恋愛依存症を克服するには、この3つを改善できるように行動していく必要があります。
・「依存」では幸せになれないことを認める
・自己肯定感を身につける具体的な訓練を繰り返す
・過去のトラウマと向き合う
こうした本質的な部分にアプローチしないと、いくら頑張っても「恋愛依存症」は克服できません。
恋愛依存症を克服するための具体的な方法については、こちらの記事で解説しています。
>>関連記事:恋愛依存症を克服する方法とは?【本質へのアプローチが大切】恋愛依存症の恋人との別れ方
もしあなたが「恋愛依存症の恋人と別れたい・・・」と考えているのであれば意識すべきポイントは3つです。
・きっぱりと突き放すこと
・円満な別れは諦めること
・無理に話し合う必要はないこと
大前提として、恋愛依存症の人とキレイな形で別れるのは難しいです。
「相手を傷つけてしまうかも」
「逆恨みされたら嫌だな」
こうした気持ちも大変良く分かりますが、どこかで決断しない限り、ズルズルと付き合い続けることになります。
恋愛依存症の人との別れ方については、下の記事を参考にしてください。
>>関連記事:恋愛依存症の男との別れ方について【男の立場から解説します】
タイトルに「恋愛依存の男」と書かれていますが、女性も同じ方法でOKです。
記事のまとめ
この記事では「恋愛依存症」について解説しました。
さらに詳しく「恋愛依存症」や「回避依存症」について知りたい方は下のリンクから別の記事を読むことができますよ!