こんにちは、心理カウンセラーのしん( @psynote__ )です。
はっきりとした理由を告げないまま、相手が距離を取った。ブロックはされていない。でも連絡も来ない。
この記事では、回避型愛着スタイルの人が別れた後に何を感じているのか、時間とともにその心理がどう変わっていくのかをお伝えします。
別れた直後、相手の中で何が起きているか
「解放された」に近い感覚の正体
少し受け止めにくい話かもしれません。
回避型の人は別れた直後にはほとんど何も感じていません。正確に言えば、感じないようにしている。
もう考えたくない。誰の気持ちも受け取りたくない。
相手の心の中で起きていることを言葉にすると、これが一番近い表現です。
あなたからすれば信じがたいかもしれません。あれだけ一緒にいたのに別れた直後になぜ何も感じないのか。ただ、これはあなたへの気持ちがなかったという話ではありません。
回避型の人は相手の気持ちに応え続けることに強い緊張を感じています。
- 「もっと気持ちを見せてほしい」
- 「将来のことを話したい」
こうしたやり取りが重なるたびに少しずつ追い詰められていた。別れた直後の沈黙はその緊張からようやく解放された状態です。
この時期にあなたが連絡するとどうなるか
別れた直後に連絡を取ると、相手の中では「また応えなきゃいけない」が復活します。
たとえば「元気? 話したいことがあるんだけど」という一言。あなたにとっては何気ないメッセージでも、相手にとっては「また向き合わなきゃいけない」の入口として映ります。
短い一言でも、気持ちのこもった長文でも結果は同じ。「まだ関係が終わっていない」として届く。
連絡が来るたびに「やっぱり離れてよかった」という気持ちが強まってしまいます。
この時期に何もしないことが、長い目で見ると一番良い選択になります。
相手が別れの「理由」を言わなかったのは、言えなかったから
「疲れた」「分からない」は正直な言葉
別れの理由を聞いても、回避型の人が明確に答えられることはほとんどありません。
なんとなく疲れた。うまく説明できない。
それ以上の言葉が本当に出てこなかった、というのが実情です。
相手が感じていたのは「嫌い」ではなく、もっと曖昧な圧迫感。あなたの気持ちに応えなきゃいけない。でも同じ熱量で返せない。そのズレにじわじわと追い詰められていた。
でも「気持ちに応えるのが重い」と言えばあなたを傷つけると分かっている。だから「疲れた」以上の言葉が出せなかった。
理由が出てこないこと自体が、相手が限界まで追い詰められていた証拠です。
理由を聞き出そうとすると何が起きるか
理由を知りたい気持ちは当然です。
ただ、回避型の人に理由を繰り返し求めると、完全に心を閉じます。
「もういいよ」
「何を言っても分かってもらえない」
怒っているように聞こえるかもしれませんが、自分の感覚を言葉にできないまま問い詰められた人の反応です。
理由を聞き出すことではなく、「言葉にできなかった」という事実そのものを受け止めること。それが相手の心理を理解する入口になります。
数週間〜数ヶ月後、相手の心にじわじわと浮かぶもの
罪悪感と郷愁が混ざったもの
別れてから数週間が経つと、ぼんやりとした感情が浮かんできます。
あのままでよかったのかな。あの人、今どうしてるかな。
ただし、これは「復縁したい」とは少し違う感情です。罪悪感とかつての居心地の良さへの郷愁が混ざった名前のつけにくい感情。
後悔しているなら連絡してくるはず。あなたはそう思うかもしれません。
でも回避型の人にとって、後悔と行動は直結しない。
あのままでよかったのかな、とは思う。でも戻ったらまた同じことになる。そっちのほうがつらい。
この葛藤の末に、結局「何もしない」という選択に落ち着く。後悔はあってもあの緊張のある場所に戻る判断はできないのです。
この段階にいる相手には、外から見える変化がいくつかあります。
- あなたのSNSをこっそり見ているが、いいねもコメントもしない
- 共通の友人との会話で、あなたの話題が出ると自然にそらす
どちらも「気にしていないふり」をしている状態です。無関心なのではなく、気にしていることを認めたくない段階にいます。
あなたが「記憶」に変わるとき
数ヶ月が経つと、あなたとの関係は相手の中で少しずつ「過去のもの」になっていきます。
ふとした瞬間に思い出す。二人で行った店の前を通りかかったとき。スマホの写真を整理していて、あなたとの写真が目に入ったとき。
でもそこから湧く感情は「戻りたい」ではなく「元気にしてるかな」という穏やかなもの。
回避型の人にとって、時間は感情を消すものではなく穏やかなものに変えていくものです。
これまでの相談の中でも、「半年後に元彼がSNSでいいねしてきた」というケースは何度かありました。それは「戻りたい」ではなく、あなたの存在を穏やかに受け取れるようになった、ということです。
この段階の相手からは、次のような行動が見えることがあります。
- SNSにぽつんと「いいね」がつく
- 共通の友人を通じて「元気にしてる?」と聞いてくる
数週間後のサインとの違いは、隠そうとしなくなっていること。あなたのことを思い出す自分を否定しなくなっている段階です。
「相手の気持ちを知りたい」と検索しているあなた自身のこと
相手の心理を知っても楽にならない理由
「回避型の人の別れた後の心理」が分かれば安心できる。そう思って検索したのかもしれません。
でも実際にここまで読んでみて楽になったでしょうか。おそらく、まだどこかにモヤモヤが残っていると思います。
それは相手の心理が分からないからではなく、あなた自身が「待つのか、諦めるのか」をまだ決められていないからかもしれません。
相手の心理は参考にはなるけど、それがそのままあなたの答えになるわけではない。
相手の心理は「判断材料」であって「答え」ではない
相手がまだ私のことを考えているなら待ちたい。もう忘れているなら諦めたい。この記事を開く前はそう思っていたかもしれません。
でも相手の心理を知った今、選ぶのはあなた自身です。相手の感情がどうであれ、待つのか諦めるのかはあなたの人生にとっての判断です。
相手の行動だけに期待を寄せてしまうと、いつまでも「相手の出方次第」から抜け出せなくなります。
行動を決める前に、「回避型」と「回避依存症」はまったく別の心理
ここから先は「待つか、離れるか」という選択の話に入ります。ただその前にひとつ確認しておいてほしいことがあります。
ここまでお話ししてきたのは「回避型(回避型愛着スタイル)」の心理です。一度離れると長い時間をかけて感情が穏やかになっていき、自分から戻ることは少ない。
一方で、もし相手が「別れたのに突然連絡してきて、でもまた音信不通になった」を繰り返しているなら。それは回避型ではなく「回避依存症(恐れ回避型)」の可能性が極めて高いです。
相手が回避型ではなく回避依存症の場合、別れた後の心理も対応もまったく異なります。
回避依存症と回避型愛着スタイルの違いと見分け方 で、具体的な行動の違いからどちらに近いかを確認できます。
相手の心理を知った上で、あなたが選べること
復縁を考えているなら
回避型の人は別れた後も感情が完全に消えるわけではありません。ただし戻ってくるまでの時間は長く、戻ってきたとしても以前と同じ関係には戻れません。
もし復縁を考えているなら先に知っておいてほしいことがあります。回避型との復縁は「元に戻る」のではなく関係を「作り直す」こと を前提にしないと、また同じ結果になる可能性が高いからです。
離れることを考えているなら
離れると決めることは、相手を見捨てることではありません。
回避型の人との関係がうまくいかなかったのは、あなたの愛情が足りなかったからではない。相手の愛着のパターンと、あなたが求めるものの間にズレがあっただけです。
そのズレに気づけたことそのものが、次の恋愛へ活きる経験になります。
どちらもまだ決められないとき
今すぐ決める必要はありません。
ただ、決められないまま相手のことだけを考え続ける時間が長くなるほど、あなた自身の毎日が止まってしまいます。
まずは自分の中に期限をひとつ持っておく。「3ヶ月待って連絡がなかったらきっぱり諦める」でも構いません。期限があるだけで「いつまで待てばいいのか」の苦しさは少し和らぎます。
そしてその期間中、相手を待つだけの時間にしないこと。
たとえば、付き合っている間にやらなくなっていたことをひとつ再開する。友人とのご飯でも、後回しにしていた資格の勉強でも、何でも構いません。
大事なのは「彼がいないから仕方なくやる」ではなく、自分のために時間を使う感覚を取り戻すこと。結果的にそれが、復縁を選ぶにしても離れる決断をするにしても、あなたの足元を安定させてくれます。
相手の沈黙の裏にあったものが見えた今
この記事では、回避型の人が別れた後に何を感じ、時間とともにどう変わっていくのかをお伝えしました。
「何も考えていない」ように見えた沈黙の裏に言葉にできなかった葛藤があったこと。それを知れたことは、あなたにとって大切な一歩です。
ただ、相手の心理を知ることと、あなた自身が「ここからどう動くか」を決めることは別の段階にあります。
メルマガでは、回避型の相手との関係で「追いかける恋愛」から抜け出すための具体的な考え方と判断の手がかりをお届けしています。
