回避型と思われる恋人と交際しています。最初は愛情深かったのですが今は冷たくて…、もう昔のような関係には戻れないんでしょうか？
この記事ではこんな疑問を解説します。
- 最初だけ情熱的な回避型の恋人に対し、過度な期待を持たずに心の距離を保つ
- 距離を置かれたとき、追わずに自分の時間を大切にすることで不安を和らげる
- 距離を置いた後に急接近する行動が見られる場合、回避依存症の可能性を見極める
こんにちは、心理カウンセラーのしん（@psynote__）です。
回避型の恋人が最初だけ情熱的で、その後に距離を置き始めるとどう対処すべきか悩むことも多いでしょう。
この記事では、回避型の恋人の心理や、追わずに自分を守るための方法について解説します。
回避型の恋人が「最初だけ」情熱的になる理由
恐らくあなたの恋人も、恋愛の初期段階では驚くほど情熱的なアプローチをしていたのではないでしょうか？
甘い言葉や積極的な行動で
と感じる瞬間を何度も経験したはずです。
しかし、この「最初だけ」の熱意には、実は回避型の心理的な特徴が影響しています。
まず回避型の人は、特定の人と愛着を持つことそのものに、ある程度の不安を感じます。
しかし、恋愛が始まる瞬間にはまだその不安が表に出にくいのです。
恋愛の初期段階では、相手との距離感も不安を抱くほど近くはなく、ある種の「安全」を感じやすいと言えるでしょう。
距離があるうちは、自分が傷つくリスクも低く感じられるため、情熱的にアプローチができるのです。
逆に、関係が進むにつれて距離が縮まり
という恐れが増すと、途端にその情熱的な愛情が薄れていくのです。
関係が深まるとどう変わるのか
この「最初だけ」は決して珍しいことではありあません。
なぜなら、彼らは関係が深まるほどに「親密さ」に対する不安が強まる傾向があるからです。
距離が縮まるほど、自分のスペースや自由が奪われると感じ始め、心理的な壁を作り出そうとします。
そしてこの時点で、冷めたように見える態度が目立ち始めます。
ただしここで分かっていただきたいのは、これは決してあなたに対する愛情がなくなったわけではないということ。
むしろ、深い関係になることで不安が強まるため、心を守るために距離を置き始めるのです。
と感じることもあるかもしれませんが、回避型の恋人にとっては、これは自己防衛の一種なのです。
近づきすぎると遠ざかる理由
回避型の恋人が関係において「近づきすぎると遠ざかる」のは、束縛への恐れと深い関係への不安が原因です。
親密さが増すことで相手に対しての
- 「責任」
- 「期待」
を感じ、それがプレッシャーとなります。
つまり「自分の自由」が奪われるのが怖いのです。
一方で、最初の段階で情熱的な姿を見せるのは、まだ深い関係に対する恐れが生じていないからです。
距離が適度に保たれているこの時期は、彼らにとって「傷つくリスクが少ない」という安心感があるのです。
このように、回避型の恋人は「親密さと距離感のバランス」を見計らいながら付き合いを進める傾向があります。
だからこそ回避型の人が「最初だけ」熱心に見えるのは、決して珍しいことではないのです。
「最初だけ情熱的」だった恋人が見せる冷め始めのサイン
最初は情熱的にアプローチしてきた回避型の恋人が、徐々に冷めていくとき、どんなサインが表れるのでしょうか？
関係が進む中で現れる変化を見極めることで、彼らの心理状態を理解できるようになるでしょう。
ここでは代表的な変化を順番に紹介します。
連絡頻度が減る
回避型の恋人が冷め始めたとき、最初に表れるのが
「連絡頻度が減る」
というサインです。
関係の初期には積極的にメッセージや電話をしてくれていたのに、最近は連絡が減ってきた…そんなとき
「どうしたの？」
と不安になりますよね。
回避型の人にとって、連絡を減らすことは相手との距離を取りたいと感じ始めたときの自然な行動です。
彼らは心が
- 「負担」
- 「プレッシャー」
を感じると距離を置き始め、結果として連絡を控えるようになります。
会話や関わりが浅くなる
次に見られるのが
「会話が浅くなる」
というサインです。
以前は深い話をしていたのに、最近は当たり障りのない話や表面的な会話ばかりで物足りなく感じることはありませんか？
これは、回避型の恋人が無意識に親密な関係を避けようとしているためです。
心の距離を保ちたいと感じ、会話の内容を”あえて”深めないようにしているのです。
急に予定を変える・キャンセルが増える
さらに
「急に予定を変えたり、キャンセルが増える」
という行動も冷め始めのサインです。
最初は積極的に会おうとしていたのに、最近では
「疲れている」
といった理由で予定をキャンセルすることが増えた場合、それは距離を置きたがっているサインかもしれません。
回避型の人は関係が深まることへの抵抗が出てくると、会う頻度を減らすことで心のバランスを保とうとする傾向があります。
回避型の「最初だけ」に惑わされないための心構え
最初は情熱的だった回避型の恋人が急に冷たくなると、心が揺れてしまいますよね。
ですが、その行動パターンを理解し、適切な心構えを持つことができれば、自分自身を守りながら関係を続けることができます。
表面的な熱意に注意する理由
回避型の恋人が最初だけ熱心なのは「関係が浅い間は自分の心が安全だと感じられるから」だとお伝えしました。
しかし、その「最初の熱意」に深く期待しすぎると、後々の冷たい態度に傷ついてしまうことになります。
最初の熱意はあくまで表面的な態度と割り切り、長い目で相手との関係を見つめることが大切なのです。
相手のペースを尊重する
彼らは自分のペースで関係を進めたいと感じています。
無理に距離を縮めようとせず、相手のペースを尊重することで、関係が安定しやすくなります。
と強く求めるよりも
と伝える方が、彼も安心してあなたと付き合うことができます。
自分にとっての「適切な距離感」を見つける
相手に合わせるだけでなく、自分自身が心地よいと感じる距離感を見つけることも重要です。
無理をして相手に合わせ続ける関係は「あなただけ」がが疲れてしまうからです。
適切な距離感の作り方については、次の章で詳しくお話します。
回避型の人との交際は「追わないこと」が重要
回避型の恋人が距離を取り始めると、つい不安で追いかけたくなりますが、ここで無理に近づこうとするのは逆効果になります。
追わずに自分を守る心構えを持つことで、彼との関係を自然と良い方向に進められるでしょう。
追いかけないことで得られる安心感
回避型の恋人が距離を置きたいと感じているときに追いかけると、彼らはますます遠ざかろうとします。
追わないことで、彼に安心感を与え、自分のペースでまた近づいてくる余裕を与えることができるのです。
また追わない姿勢が
という落ち着きにつながり、関係にも自然な流れが生まれます。
自分に集中することが関係の安定を生む
もしあなたの彼が今冷たい態度を取っているのなら、彼を追わず、自分に集中することが大切です。
- 趣味
- 仕事
- 友人との交流
これらに時間をかけることで、心が充実し、彼に依存しすぎない自分を保つことができます。
回避型の恋人だけに集中してしまうと、中々良い関係を築くことはできません。
自分の生活を楽しむことで、彼もプレッシャーを感じにくくなるため、関係が安定する可能性が高まります。
過度な期待を抱かず、自分を守る心の準備を
相手に過度な期待を抱くと、思うようにいかないときに大きな失望を感じてしまいます。
追わずに見守る中で
という心の準備を持っておくことで、相手の行動に左右されにくくなります。
相手に依存しすぎず、自分のペースを大切にすることが、回避型の恋人との関係で自分を守るポイントです。
離れたり戻ったりする恋人、それは「回避依存症」の可能性
回避型の恋人が距離を取ったかと思えば急に強いアプローチをかけてくる。
あなたはこんな行動パターンに戸惑ったことはありませんか？
もしかすると、あなたの恋人は回避型ではなく「回避依存症」かもしれません。
回避型愛着スタイルと回避依存症の根本的な違い
まず回避型の人は「自立」を重視します。
相手との距離が縮まることで「自分の自由が奪われる」と感じるからこそ、常に一定の距離を保とうとするのです。
それに対して、回避依存症の人は、距離を取ったかと思えば急に強いアプローチをかけてくることが特徴的です。
これは、回避依存症の人が恋人に対し「強い依存心」を抱えているから。
という気持ちから、離れたり戻ったりを繰り返すのです。
離れた後に強烈なアプローチが戻ってくる理由
くり返しになりますが、回避依存症の人が距離を置いた後に再び強くアプローチをかけてくる理由は、相手への「強い依存心」にあります。
少し距離を置いて安心したかと思えば、不安が高まり
「自分を受け入れてほしい」
という気持ちが再燃するのです。
そのため回避型とは異なり、突然、情熱的なアプローチを再開するのです。
「依存と回避」が繰り返されるパターンに注意
回避依存症の人は、依存と回避を繰り返すため、関係が回避型の人よりも不安定になりがちです。
このような行動が見られる場合、相手が本当に回避型なのか、それとも回避依存症なのかを冷静に見極めることが重要です。
回避型と回避依存症の違いについては、以下の記事で更に詳しくまとめています。
関連記事：「回避型愛着スタイル」と「回避依存症」の違いについてこの記事のまとめ
- 最初の情熱が続かなくても、回避型の恋人の心理を理解して焦らないことが重要
- 相手に追いすがらず、自分の生活に集中することで心の安定が得られる
- 相手が回避依存症かどうかを見極めることも重要、安易に相手を「回避型」と思い込まない
最初だけの情熱や距離を置かれることに戸惑うこともあるかもしれませんが、焦らずに自分のペースを保つことが回避型の恋人と付き合うコツです。
ぜひ、自分を大切にしながら健全な関係を築いてくださいね。
関連記事：回避型の人が見せる『思わせぶりな態度』の本当の理由とは？Twitter（@psynote__）もやっています！この記事が役に立ったという方はぜひフォローして頂けると嬉しいです。
