
「回避依存症の恋人に心を開いてもらいたい」
「もっと自分から話をしてもらいたい」
「いつも素っ気ない態度を取られてしまう」
この記事ではこんな疑問に答えます。
こんちには、心理カウンセラーのしん(@psynote__)です。
先日、こんなツイートをしました。
回避依存症の恋人に対し、「恋人との間に壁を感じる」「もっと自分から話をして欲しい」と考える方は多いのではないでしょうか?
それとなく心を開いて欲しいことを伝えてみたものの、うまくはぐらかされたり、なぜか相手が怒ってしまうなど、中々良い結果にならないことが多いのではないかと思います。
今回はそんな方向けに、「回避依存症の人に心を開いてもらう方法」というテーマで解説します。
回避依存症の恋人と少しでも関係を改善したい方、3分程度で読めるのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
もくじ
結論:回避依存症の人の心を開く方法はない

僕が行っている相談サービスで最も聞かれる質問の一つに「恋人にもっと心を開いてもらいたいのですがどうしたらいいですか?」という質問があります。
結論からいってしまうと、回避依存症の人に心を開いてもらう確実な方法はありません。
同じ回避依存症だとしても、その人によって物事の受け取り方、考え方、感じ方は違うので「こうすれば恋人は心を開いてくれます」とは明言できないのです。
とはいえ確実な方法ではないにしろ、これまでの相談から心を開いてもらうためのヒントや、絶対にやってはいけないことがあるので、今回はそちらを紹介させて頂きますね。
今回の内容はあくまでヒントなので、参考程度に留めておいてもらえると嬉しいです。
恋人のことを無理して知ろうとしない
もしあなたが回避依存症の恋人に心を開いてもらいたいのであれば、「彼のことを知ろうとし過ぎないこと」が一つの方法になるかもしれません。

「恋人のことを知りたいから心を開いて欲しいのに・・・」
と思うかもしれませんが、その「相手を知りたい」というあなたの率直な願いが、恋人の負担になっている可能性があります。
このブログでは、回避依存症の人は「束縛」や「干渉」を苦手としていると説明してきました。
あなたにとってはなんてことも無い
「今日はなにをしてた?」
「どこへ行ってた?」
こうした問いかけが、恋人に負担に感じさせ、心を閉ざすきっかけになっているかもしれません。
回避依存症の恋人との付き合い方で大切なのは、第一に相手のペースを乱さないことです。
この場合、会話のペースを相手に委ねることで心の負担が減り、結果として、自分のことを話してくれることがあります。
心(しん)
恋人の心を知ろうと「試し行為」をすると関係が悪化する
恋人が心を開いてくれないことに苛立ちを感じたあなたは、「あえて自分から連絡をしない」「意味もなく素っ気なくしてみる」などの試し行為をとったことはありませんか?
回避依存症の人にとって、試し行為は絶対にタブーな行為の一つです。
あなたが試し行為をすることで恋人はあなたを失うことを恐れ、一時的には「これまで素っ気なくして自分が悪かった」と謝ってくれたり、「これからは自分の話をする」と約束してくれるかもしれません。
しかしその後、恋人は前にも増して更に心を閉ざしてしまうでしょう。
試し行為によって「見捨てられ不安」が高まったことにより
という考えが無意識に生まれてしまうからです。
心(しん)
「付き合い始めの頃は自分の話をしてくれていた!」という方へ

「付き合い始めは色々な話をしてくれたのになあ・・・」という方もいるのではないでしょうか?
少し厳しい書き方になってしまいますが、回避依存症の恋人との恋愛は基本的に「愛情」ではなく「依存」によるものです。
そして回避依存症の特有の能力と言っていいのか分かりませんが、回避依存症の人間は人と少し会話をしただけで、
が判別できます。(少し嘘くさいですが本当です)
大体の場合、恋愛依存症とまではいかないものの、恋愛依存傾向をもつ方だったり、自分と似たような回避依存症の人を選ぶことが多いですね。
付き合う前、もしくは付き合い始めた直後は、回避依存症の人は「いかに相手に気に入られるか」を考えて行動します。この行動は意識的に行っている場合もあれば無意識に行っている場合もあります。
「これまで付き合ってきた人の中で一番」
「これまでの恋愛は後悔ばかりだった」
「過去にトラウマを抱えてて恋愛に消極的だった」
こうした自分語りはあなたに心を開いていたからではなく、あなたの依存心を高めるために必要な会話だった、ということです。
また、相手が自分に依存したと確信するまではこまめに連絡をしたり愛情を伝えてくるのも特徴の一つです。
あなたの恋人も当てはまる所があるのではないでしょうか?
心を開かせようとせず、付き合い方を変えてみる

先ほど、回避依存症とその恋人の付き合いは、基本的に愛情ではなく依存だと説明しました。
あなたが恋人に「心を開いてもらいたい」「話を聞きたい」と思うのは、恋人を失いたくない、その為に常に管理したい、という恋人への依存心が原因ではないでしょうか?
なぜなら依存の恋愛は、どちらかの気分であっけなく終わってしまうからです。
依存で恋人と付き合うのはではなく、愛情を持って相手のことを考えることができるようになれば自然と恋人へ負担がかかる行動も減り、適度な距離感を持って付き合うことができるようになります。
そして、その結果として心を開いてもらえる可能性はあるでしょう。
大切なのは恋人を変えようとするのではなく、あなたが変わることです。
具体的にどう変わっていくかについては
こちら、回避依存症の恋人との幸せな関係の作り方【完全版】を参考にしてください。まとめ

最後に今回の記事の内容をまとめます。
今回は「回避依存症の恋人に心を開いてもらう方法」について解説しました。
内容としては少し厳し目の内容になってしまいましたが、恋人に本当に心を開いて欲しいと思うのであれば、まずはその感情が「依存ではないか?」を考える必要があります。
今回は以上となります。